【子季語】
五月鯉
【解説】
端午の節句に男の子の出世と健康を願って立てる。江戸時代から のならわし。明治時代の末頃までは紙製であったが、今はほとん ど布製である。
【例句】
鯉幟岳麓の田植始まれり
渡辺水巴「水巴句集」
検索結果: "幟"
幟市(のぼりいち) 初夏
【子季語】
幟売/幟店
【解説】
端午の節句の飾り物を商う市。幟や五月人形が商われる。
幟(のぼり) 初夏
捕鯨(ほげい)三冬
【子季語】
鯨突き、鯨見、一番銛、二番銛、勇名取、捕鯨船、鯨番
【解説】
日本の捕鯨のはじまりは江戸時代の初めで、紀州太地浦で行なわ れた。肉は食用、脂肪からは油をとる。鯨の古名は勇名といい、 銛突や網による勇壮な勇魚取であった。最近は資源保護のため捕 獲が制限されている。鯨は、冬になると日本の近海に回遊してく る。
【例句】
一番は逃げて跡なし鯨突き
太祇「太祇句集」
突留た鯨や眠る峰の月
蕪村「落日庵句集」
山おろし一二のもりの幟かな
蕪村「落日庵句集」
佃祭(つくだまつり) 晩夏
【子季語】
佃島住吉祭
【解説】
東京中央区の住吉神社の例祭。八月六日、七日に行なわれる。三年に一度の本祭りでは、期間も土曜日曜を含む四日間となる。期間中、佃島の中には六本の幟が立てられ、獅子頭や八角神輿の宮出し、神輿を船に載せて巡行する船渡御などが行なわれる。
数方庭祭(すつぽうていまつり/すつぱうていまつり) 仲秋
【解説】
八月七日から十三日にかけて下関市忌宮神社で行なわれる祭。境内の鬼石の上に太鼓を据えて独特なリズムを打ち鳴らし、それに合わせてまず切籠が、次に大幟が鬼石のまわりを回る。神功皇后の三韓ご出陣に由来するといわれる。
矢車(やぐるま) 初夏
吹流(ふきながし) 初夏
【子季語】
吹貫
【解説】
鯉幟やのぼりと一緒に飾られる五色の長い帯状の布。上空の強い風になびいているさまは爽快である。
【例句】
江山や吹貫一ついと高し
鈴木花蓑「鈴木花蓑句集」
雀らも海かけて飛べ吹流し
石田波郷「風切以後」
武者人形(むしゃにんぎょう/むしゃにんぎやう) 初夏
【子季語】
かぶと人形/五月人形/あやめ人形/武具飾る
【解説】
端午の節句に飾る武者の人形である。江戸期は、戸外に幟と共に立てる外飾りが主であったようだが、今では室内に飾ることが多い。