『こども歳時記』 発売
『大人も読みたい こども歳時記』
長谷川櫂監修 季語と歳時記の会編著 小学館刊 1600円+税
2月28日に全国書店で発売されます!

教育現場で俳句を教えている先生方や季語歳のメンバーの協力を得て、日本初の本格的な『大人も読みたい こども歳時記』(以下、「こども歳時記」)が発売されます。『こども歳時記』の制作を思い立ってから二年半余り、「小中学生にふさわしい季語をいくつ載せるか、どの季語を入れるか、入れないか」の議論からスタートしました。過去、たくさんの大人の歳時記が編纂されましたが、小中学生向けの歳時記は簡易なものしか作られていませんでした。日本初の本格的な『こども歳時記』の登場です。
制作上の困難のひとつは、子どもたちの優れた例句が収集できないこと。季語歳では毎年開催している「きごさい全国小中学生俳句大会」への応募作品を中心に「学校俳句研究会」の先生方の協力を得て、第一関門を突破しました。それでも、子どもの俳句の例句がない季語がいくつもあります。例句を探していて気がついたことは、考えていたよりずっと、子どもたちの句に季語のバリエーションが少ないことでした。夏休みの季語の句は数え切れないほどある一方で、例えば、冷奴やすき焼きの例句を懸命に探しましたが諦めました。『こども歳時記』が教室の句会で使われたり、宿題での句作りに参照されたりすると、今までより作品のなかの季語の数が増えることを期待しています。
『こども歳時記』は、約400季語、224ページ、オールカラー。美しい写真の情報力は大きく、季語の理解を助けてくれます。ぱらぱらとページを眺めるだけで、日本の四季の素晴らしさが伝わってきます。句会のやり方、四季それぞれのコラム、おぼえておきたい俳句、俳人などのコラムも読み応えがあります。
最終的には、監修者である当会代表の長谷川櫂の力のこもった監修を経て、出版の運びとなりました。大人が読んでも理解を深める、季語の本意を軸にすえた解説です。
歳時記の編纂作業はレベルの高い季語と俳句の知識が必要で、編集者として力を発揮された小学館の飛岡光枝さんの存在なくしては、この本は生まれませんでした。表紙、中扉のイラストは、安西水丸さんです。
カラフルな『こども歳時記』が、俳句作りの現場でたくさんの人たちに活用されることを心から望んでいます。同時に季語と歳時記の会の活動として『こども歳時記』の出版を実現できたことをご報告いたします。(西川遊歩)
