第十二回きごさい全国小中学生俳句大会
清澄庭園で四年ぶりの表彰式
三月十一日(土)、都立清澄庭園内の大正記念館において、第十二回きごさい全国小中学生俳句大会の表彰式が、四年ぶりに行われました。
コロナウイルス感染症が下火になってきたこともあり、受賞者とその保護者合わせて約百五十人が参加。中には、長崎や大阪、京都など遠方から参加された方も見られました。表彰式への参加率は非常に高く、この間、コロナウイルス感染症の拡大でこの種の行事ができなかったこともあり、この表彰式が待ちわびられていたことを強く感じさせられました。
清澄庭園での開催は初めてですが、東京を代表する名庭園であり、芭蕉の古池の句碑もあり、会場の近くには杏の花も満開、春爛漫を感じられる笑顔溢れる表彰式になりました。また、今大会は、web環境も活用し、全国からの参加を可能とし、リアルとリモートを両立させた初めてのケースです。また、清澄庭園や江東区芭蕉記念館の多大なご協力のおかげで素晴らしい表彰式が実現することができました。
☆
今大会では、全国の七十五校から一万一千句近い作品が寄せられた。その中で大賞に選ばれたのは、次の俳句です。
わしづかみ今日の落葉の香かぐ 品川区立後地小学校六年 水野優一
特選に選ばれたこどもたちには、副賞として長谷川櫂監修、季語と歳時記の会編集の『こども歳時記』(小学館刊)が贈られました。
学校賞には、小学校の部が江東区第二亀戸小学校、中学校の部は私立の麗澤中学校が選ばれました。
賞状の授与の後、長谷川櫂、髙田正子、上澤篤司、飛岡光枝、小山正見各氏によるパネルディスカッションが行われ、参加者一人一人の俳句への評が語られました。
詳しくは、「入賞句集」をご覧ください。(一部五百円でお分けします。)
西川遊歩きごさい副代表の終わりの言葉の後、記念撮影が行われ、温かい雰囲気の中で表彰式を終えることができました。
令和五年度の第十三回の大会の募集期間は、五月から十一月末まで。表彰式は、令和六年三月九日(土)に今年度と同じく都立の清澄庭園で行われる予定です。