リレーエッセイ019 土用の丑の日 大塚哲也
「ドヨウノウシノヒ?あぁ、土曜日は家族で焼き肉か!」子供のころこんなことを思った。少し大人になって、「鰻を食べる日」ということはわかったが、今なお私にとって「ドヨウノウシノヒ」は家族団欒の日なのだ。
1年ほど前に入籍はしたが、結婚式がまだだったので先日挙式した。妻は北海道の出身なので、家族にだけ東京へ来ていただいた。私も家系図を見ながら招待する自身の家族・親族を考えていくと、ついに50人になってしまった。家族・親族だけで50人。まさしくアットホームな式となり大変満足している。何よりこれほど家族・親族に支えられて生きてきたことを再確認できた。本当にありがたい。
さて、母は私の結婚を機に、50歳半ばにして初めての独り暮らしとなった。私の新居は実家から一駅しか離れていなのだが、やはり何かと心配でちょこちょこ「帰省」している。「土用の丑の日」は「帰省」するのにちょうどよい理由である。早速母に連絡をして、妻という新しい家族と鰻で団欒をしようと思う。ちなみに、妻の実家では「土用の丑の日」に鰻を食べる習慣がないようだ。(季語歳スタッフ 写真=佐潟の蓮の花)
