水薙鳥(みずなぎどり/みづなぎどり) 三夏
【子季語】
水凪鳥/大水薙鳥
【解説】
ミズナギドリ科の鳥、全長三十センチほどで羽の色は暗褐色。曲った嘴の先がで魚を捕食する。南方の海上にすむが春から夏にかけて日本近海に飛来するものもある。
【科学的見解】
ミズナギドリ類は、ミズナギドリ科の鳥類で、複数種が存在する。その中でも一般的な種は、オオミズナギドリである。オオミズナギドリは、二月から十一月にかけて日本近海で繁殖するが、冬期は東南アジアやさらに南の暖かい地域に移動する。産卵期間は、主に六月から七月である。営巣は、土の斜面に横穴を掘り、そこに一個産卵する。同科の似た種としては、ハイイロミズナギドリ、アカアシミズナギドリ、ハシボソミズナギドリ等が知られている。(藤吉正明記)