【子季語】
禊/御祓川
【解説】
陰暦六月晦日、神社で行われる神事。人の罪や穢れを祓う。夏の疫病などの災いを逃れ、無事を祈願する。宮中では古くから六月と十二月に行ったが、現在では、六月三十日に行うことが多い。茅の輪潜り、形代を流したりする。
【例句】
吹く風の中を魚飛ぶ御祓かな
芭蕉「真蹟画賛」
沢潟による傾城や御祓川
蕪村「落日庵句集」
泪して命うれしき御祓かな
樗良「樗良発句集」
川ぞひを戻るもよしや御祓の夜
白雄「白雄句集」
夕虹も消えて御祓の流れかな
闌更「三傑集」
雨雲の烏帽子に動く御祓かな
正岡子規「寒山落木」