夜振(よぶり) 三夏 季語と歳時記 【子季語】 火振/夜振火/夜振人/川ともし 【解説】 カンテラや松明を焚き、その火に寄ってくる魚を網やヤスで取ること。「夜焚」がおもに海漁であるのに対し「夜振」は川漁の漁法である。 【例句】 雨後の月誰ぞや夜ぶりの脛白き 蕪村「蕪村句集」 川下に月が出でたる夜振りかな 赤木格堂「春夏秋冬」 沈ン沈ンと夜振の熾の水に散る 広江八重桜「筑摩文学全集」