逆の峯入(ぎゃくのみねいり) 初秋
【子季語】
逆峯/秋の峯入
【解説】
修験道の山伏が、大峰山に奥駆け修業をするコースの一つで、吉野から大峰に入り、熊野三山に出る。三宝院醍醐寺派により秋の 七十五日を要した。逆峰は金剛界から胎蔵界にはいることといい、極楽より地獄への道として、険山難所を歩く厳しい行である。
【例句】
山霧や宮を守護なす法螺の音
太祇「太祇句選」
峯入の笠もとらるゝ野分かな
許六「笈日記」
峯入は皆柿道人とや申す
石井露月「露月句集」
桜にハ来ぬいひ立てぞ逆の峯
言水「二番船」