秋の蝶(あきのちょう/あきのてふ) 三秋
【子季語】
秋蝶/老蝶
【解説】
立秋を過ぎてから見かける蝶のこと。春や夏の蝶にから比べるといくらか弱々しい印象を受ける。冬が近なるとその数もめっき り少なくなる。
【例句】
薬園の花にかりねや秋の蝶
支考「梟日記」
山中や何をたのみに秋の蝶
蝶夢「三夜の月の記」
あきの蝶日の有るうちに消えうせる
暁台「暁台日記」
しらじらと羽に日のさすや秋の蝶
青蘿「青蘿発句集」
秋のてふかがしの袖にすがりけり
一茶「七番日記」
秋蝶の驚きやすきつばさかな
原石鼎「花影」