柚柑(ゆこう/ゆかう) 新年
【解説】
原産地は中国で寒さに強い。実は球形で熟すると黄色くなり、柚子のような香りがする。枝には鋭い刺がある。実から香料を取り、食用として酢の代用にもなった。果実は、橙や橘と同様に、蓬莱台に積み、注連飾りに用いられる。
【科学的見解】
ユコウは、ミカン科ミカン属の常緑樹で、ユズとダイダイもしくはクネンボの雑種とされている。果実はユズより一回り大きく、果皮表面の凹凸が少ないところが特徴である。果実のほとんどは徳島県で生産されており、酸味が強いため果汁を調味料として活用されている。徳島では、香りユズ、酸味スダチ、味ユコウと称し、生産・販売に力を入れている。(藤吉正明記)