鐘霞む(かねかすむ) 三春
【解説】
鐘が霞んで見えるというのではない。春ののどかさが梵鐘の音を霞ませるということで、はるか遠くからかすかな鐘の音が聞こえてくる様をいう。日中の春風駘蕩を思いたい。
【例句】
破れ鐘も霞む類ひか鳰の海
言水「五子稿」
髯剃るや上野の鐘の霞む日に
正岡子規「子規句集」
聞かぬ日もありて鐘の音霞けり
鈴木花蓑「鈴木花蓑句集」
【解説】
鐘が霞んで見えるというのではない。春ののどかさが梵鐘の音を霞ませるということで、はるか遠くからかすかな鐘の音が聞こえてくる様をいう。日中の春風駘蕩を思いたい。
【例句】
破れ鐘も霞む類ひか鳰の海
言水「五子稿」
髯剃るや上野の鐘の霞む日に
正岡子規「子規句集」
聞かぬ日もありて鐘の音霞けり
鈴木花蓑「鈴木花蓑句集」