曲水(きょくすい) 晩春
【子季語】
曲水の宴/流觴(りゅうしょう)/盃流し
【解説】
陰暦三月上巳の日(最初の巳の日)のち三月三日に宮中で行われた行事。庭園の水の流れのほとりに座り、流される盃が自分の前を通り過ぎる前に詩歌を吟じ、できなければ盃の酒を飲み、また下流へ流すというもの。現在は京都の城南宮や太宰府天満宮などで行われている。
【例句】
曲水の水のみなかみや鴻の池
西鶴「西鶴五百韻」
曲水に秀句の遅参気色あり
暁台「暁台句集」
曲水や江家の作者誰々ぞ
召波「春泥発句集」
曲水の詩や盃に遅れたる
正岡子規「子規句集」