【子季語】
葫/ひる/大蒜/忍辱
【解説】
ユリ科の多年草。古代西域から中国に入って栄えた野菜で、更に日本に渡った。地下に生ずる大きな鱗茎を食用、薬用、強壮剤に用いる。中国・朝鮮料理には欠かせない香味野菜。江戸時代には難病を避けるため、家々の門にかける風習があった。
【科学的見解】
蒜(ニンニク)は、野菜及び香辛料として、鱗茎・葉・花茎などが利用されてきた。ニンニクの特有の臭いであるアリシンは、殺菌・抗菌作用及び疲労回復効果があると言われている。(藤吉正明記)
【例句】
蒜や畑の隅にたくはへる
土候「新類題発句集」