小綬鶏(こじゅけい) 三春
【解説】
キジ科の狩猟鳥である。体長は二十五センチほどで尾が短い。雄雌同色で褐色の羽毛を持つ。腹部は黄色地に黒褐色の斑紋がある。中国原産の鳥で一九一九年頃に東京と神奈川に放鳥されたものが自然繁殖して広がった。丘陵の雑木林や草むらなどで見られる。
【科学的見解】
コジュケイは、キジ科の外来鳥類(中国東南部原産)で、現在では本州から九州までの冬場の積雪の少ない地域に生息している。生息環境は、平地から低山帯までの下草の茂った明るい雑木林や河川付近の茂みを好み、植物の若芽や種子、地表付近の小動物等を捕食している。産卵期は五月から六月で、七個から八個程度産卵する。春先には、雑木林等で「チョットコイ」という節を繰り返して鳴く。(藤吉正明記)