いちひがしの実(いちいがしのみ/いちひがしのみ) 晩秋
【解説】
いちいがしはブナ科コナラ属の常緑高木。四月から五月にかけて花をつけ、秋にどんぐり状の実が成熟する。大きさは二センチくらい。古い文献には凶作の時に粉にして食したというような記録もある。
【科学的見解】
イチイガシは、ブナ科の常緑高木で、本州関東以西から九州までの山地に生育している。果実は堅果(どんぐり)となり、杯形をした殻斗をもつ。堅果は卵円形から広卵形をしている。近縁種である常緑カシ類は複数存在しており、代表的な種としてはアカガシ、ハナカガシ、ツクバネガシ、ウラジロガシ、シラカシなどが知られている。(藤吉正明記)