萩の実(はぎのみ) 晩秋
【解説】
萩は花が終わったあと、晩秋に実を結ぶ。種が四、五粒入った豆果は、最初淡緑色であるが、葉がすっかり落ちるころには、茶褐色から黒褐色にその色を変え、からからに乾燥する。
【科学的見解】
萩は、マメ科ハギ属の植物の中で、落葉低木となるヤマハギ、マルバハギ、ミヤギノハギ、ツクシハギ等の総称として使用されている。一般的には、北海道から九州までの山野に普通に存在しているヤマハギが萩類の代表として知られている。ヤマハギは、紅紫色の蝶形花を複数付け、開花後は花一つに豆果(節果)を一つ形成する。(藤吉正明記)