節分草(せつぶんそう/せつぶんさう) 初春 季語と歳時記 【子季語】 いえにれ 【解説】 本州以西の山地やブナ林の落葉広葉樹林に多く石灰岩地を好む。名の由来は節分の頃花が咲くことによる。花びらと見えるのは五つの萼片で花弁は退化して、黄色の蜜槽となっている。花は二センチくらい。全体でも五センチから十五センチほど。地中に球形の塊茎がある。 【科学的見解】 セツブンソウは、関東地域以西に自生するキンポウゲ科の多年草である。生育地としては、山地の林縁や林床を好むほか、イタドリのような大型草本植物の草原内にも見られる。(藤吉正明記)