五月蠅なす神(さばえなすかみ/さばへなすかみ) 晩夏
【子季語】
小蠅なす神
【解説】
「さばえ」とは陰暦の五月頃に発生する蠅のこと。「さばえなすかみ」はその蠅のように四方八方かけめぐる悪鬼のことである。陰暦の五月は梅雨のさなかで、疫病の流行する時期でもあったため、疫病などをもたらすものを、蠅のような悪鬼にたとえて恐れた。
【例句】
川風にさばへなす神うち祓へ
浪雨「親類題発句集」
【子季語】
小蠅なす神
【解説】
「さばえ」とは陰暦の五月頃に発生する蠅のこと。「さばえなすかみ」はその蠅のように四方八方かけめぐる悪鬼のことである。陰暦の五月は梅雨のさなかで、疫病の流行する時期でもあったため、疫病などをもたらすものを、蠅のような悪鬼にたとえて恐れた。
【例句】
川風にさばへなす神うち祓へ
浪雨「親類題発句集」