仏手柑の花(ぶしゅかんのはな) 初夏
【解説】
ミカン科ミカン属の常緑樹でインド原産の柑橘類。初夏に白や薄紫の五弁の花をつける。実が、細かく分かれて手のように見えることからこの名がある。
【科学的見解】
ブシュカンは、ミカン科の常緑低木で、インド原産のマルブシュカン(別名:シトロン)の園芸品種である。花は、初夏に開花し、芳香が強い。花弁は五枚あり、ミカン科の多くが白色花弁になる中、本種は白に加え下部が赤紫色となるのが特徴である。仏像の垂れた手に見立ててこの名がつけられたが、食用には向かず観賞用として暖地で栽培されている。(藤吉正明記)