鳴門柑(なるとかん) 仲夏
【子季語】
鳴門蜜柑/阿波蜜柑
【解説】
徳島県淡路島で夏に獲れるみかん。水分が多いので、絞ってジュースなどにして飲む。戦後、なるとオレンジの名で全国的に有名になった。
【科学的見解】
鳴門柑は、鳴門オレンジや鳴門みかん、淡路島なるとオレンジ等複数の呼び名が使われている。近年では、糖度の高い柑橘類が主流となっている状況であるが、本種は強い酸味とほろ苦さを持つところが特徴となっているため、近年の生産量は減少している。収穫は、晩柑類の中でも遅く、開花後翌年の五月から七月までとなっている。(藤吉正明記)