山椒の花(さんしょうのはな/さんせうのはな) 晩春
【子季語】
花山椒
【解説】
ミカン科の落葉低木。枝にとげがある。葉はたけのこ飯に添えたりして香ばしい。春、葉陰に黄色の五弁の花をつける。花だけを摘み取って醤油煮にして食したりする。
【科学的見解】
サンショウは、ミカン科の落葉低木であり、日本各地の雑木林林内や林縁等に生育する。近縁種としては、棘が互生するイヌザンショウや常緑性のフユザンショウ、大型になるカラスザンショウ等が存在する。サンショウは、雄花と雌花の単性花をそれぞれ別個体につける雌雄異株となる。雄株・雌株ともに花弁のない花を春に開花させる。(藤吉正明記)
【例句】
花山椒煮るや山家の奥の奥
松瀬青々「松苗」