【子季語】
観音草/吉祥草
【解説】
ユリ科キチジョウソウ属の多年草。本州、四国、九州の湿り気のある山地の日陰に自生する。葉は線形で長さ二十センチくらい。根本から叢生する。九月ころ葉の中から十センチほどの花茎を伸ばし淡紅色の花を穂状につける。この花が咲くといいことがあるというので、吉祥草の名がある。
【科学的見解】
ゲゲソウは、標準和名としてキチジョウソウと呼ばれている。本種は、本州関東以西から九州まで分布する多年草である。本種は、スズラン属に近いが、葉が線形で花は穂状に上向きにつく点で異なる。(藤吉正明記)