芸香(へんるうだ) 仲夏
【子季語】
ヘンルーダ
【解説】
ミカン科ヘンルーダ属の常緑小低木。地中海沿岸原産で、高さは三十センチくらいになる。初夏、黄色の花を集散花序に咲かせる。ハーブとして親しまれ、薬用植物として栽培される。
【科学的見解】
ヘンルウダは、明治初期に導入されたミカン科の外来植物である。全体に強い芳香があるのが特徴である。似た植物に本種よりやや小型のコヘンルウダがあり、香味料として稀に栽培されている。コヘンルウダの方が日本への導入は早かったとのことである。(藤吉正明記)