銀盞花(ぎんせんか/ぎんせんくわ) 晩夏
【子季語】
富栄花/朝露草
【解説】
アオイ科フヨウ属の一年草。原産地は地中海沿岸から中央アフリカにかけて。草丈は五十センチくらいになり、茎がまばらに枝分かれする。七月から八月にかけて淡黄色の直径三センチほどの五弁花を咲かせる。朝咲いて午前中にしぼんでしまう。
【科学的見解】
ギンセンカは、別名としてチョウロソウと呼ばれている。本種は、アオイ科の一年草で、観賞用として花壇や庭先で栽培されており、時折逸出した個体が道沿いや空き地などに生育している。花は淡黄色をしており、午前を中心に開花するため、朝露草(チョウロソウ)の名が付けられている。本種は、フヨウと近縁である。(藤吉正明記)