岩檜葉(いわひば/いはひば )三夏
巌苔/岩松/苔松/巻柏
【解説】
イワヒバ科の常緑羊歯。関東以南の暖地の山中の岩に着生する。葉は鱗片状で枝の左右に一列づつ、背面に二列生ずる。江戸時代から観葉植物として盆栽に仕立てられてきた。葉に白や黄色の斑の入ったものが好まれる。
【科学的見解】
イワヒバは、北海道から琉球の岩上に生育する常緑シダ植物である。別名は、イワマツとも呼ばれる。本種は、やや湿った岩上を好むが、乾燥にも耐えられる性質がある。また、本種は、江戸時代から観賞用として栽培され、多くの品種が作出されてきた古典園芸植物である。(藤吉正明記)