めなもみ 仲秋
【子季語】
気連草(めなもみそう)/もちなもみ
【解説】
キク科の一年草。全国の山地、荒地、林道の脇などに自生。茎は角ばって毛が密生している。葉は対生し裏面は柔らかな毛で覆われる。花は黄色で筒小花と舌状花からなり、五つの総苞片を持ち粘液をだす。オナモミに対する名であるが、余り似ていない。花期は九月頃で果実は粘毛があり、衣服につきやすい。
【科学的見解】
メナモミは、北海道から九州の山野に生育する一年草である。開花後、成熟した種子は、野生動物や人間に付着することで散布される。近縁の種としては、コメナモミが挙げられ、メナモミより葉が小さくなるのが特徴である。(藤吉正明記)