あらせいとう 晩春
【子季語】
紫羅欄花/ストック/こあらせいとう/ひめあらせいとう/にほひあらせいとう
【解説】
アブラナ科の一年草。南ヨーロッパ原産で、観賞用に植えられるほか、切花にもなる。高さは二十センチから八十センチ。葉は細長く互生する。四月ころ、茎の先端に芳香のある総状花序をつける。花の色は紅、ピンク、紫、白とさまざま。
【科学的見解】
アラセイトウは、アブラナ科の多年草で、一般的にはストックと呼ばれている。本種は、江戸時代初期に日本へ導入され、観賞用として切花や苗などが販売されている。開花後は、長角果となり、翼のある種子を形成する。近縁種としては、本種と比べるとやや小型で開花期の早いコアラセイトウが知られている。コアラセイトウも南ヨーロッパ原産であるが、日本へは明治期に導入された。(藤吉正明記)