【子季語】
子燕、親燕
【関連季語】
燕、夏燕、燕の巣
【解説】
その年に生まれた燕の子どもである。五、六羽の燕の子が、親から餌をもらうために大きな口を開けて巣から身を乗り出している姿はほほえましい。
【来歴】
【実証的見解】
燕は、春、南方から渡ってきて繁殖活動に入る。鴉や蛇から子どもを守るために人目の届く軒下などで営巣する。また、前年の巣が残っていればそれを利用する。四月下旬から七月にかけて二回産卵し、孵化後二十日ぐらいで巣立つ。
【例句】
飛び習ふ青田の上や燕の子
麦水「三顔合」
花の如き口をあけたり燕の子
青木月斗 (同人)
口見えて世のはじまりの燕の子
加藤楸邨「吹越」