緑陰(りょくいん)三夏 季語と歳時記 【子季語】 翠蔭 【関連季語】 木下闇 【解説】 夏の日差しのもとのよく繁った木の陰をいう。日差しが強くなってくると緑陰の涼しさは何よりである。緑陰で読書をしたり昼寝をしたり、家族で食卓を囲んだりするのも楽しい。 【来歴】 『纂集歳時記』(大正13年、1924年)に所出。 【例句】 笠で貌ぱつぱつとあふぐ木陰かな 一茶「九番日記」 幹高く大緑蔭を支へたり 松本たかし「火明」 緑蔭や矢を獲ては鳴る白き的 竹下しづの女「はやて」 緑陰をよろこびの影すぎしのみ 飯田龍太「麓の人」