箱根空木の花(はこねうつぎのはな)仲夏
【子季語】
箱根卯の花、錦うつぎ
【解説】
スイカズラ科タニウツギ属の落葉低木。北海道から九州まで広く 分布するが、とくに関東南部から静岡県に野生が多い。庭木にも される。花の色が白から紅に変るので、紅白混じりに咲き盛る。
【科学的見解】
ハコネウツギは、スイカズラ科の落葉木で、本来の自生地は本州(関東から中部太平洋側)であるが、全国的に沿岸地に植栽されているとのことである。花は白色から紅色に変化するため、同一個体内で二色の花の色が楽しめる。はじめから花の色がベニバナであるものをベニバナハコネウツギとして区別している。逆に、白花が紅色に変化しない個体(シロバナハコネウツギ)も存在するとのことである。また、近縁種に花が白色から紅色に変化するニシキウツギと呼ばれるものが存在しており、花冠花筒上部の広がり(角度)と葉裏面主脈上の毛の有無で区別する。(藤吉正明記)