軽鳬の子(かるのこ)三夏
【子季語】
軽鴨の子
【解説】
四月から七月にかけて産卵されるカルガモの子供。色は大体褐色。 湖沼、河川、池など淡水の水辺におり、都市の公園などでも見る ことが出来る。成長した小鴨が親鴨の後をよちよち歩く姿は愛ら しい。
【例句】
かるの子のひとり出て行く小浪かな
暁台「几菫句稿」
かるの子や首さし出して浮藻草
惟然「惟然坊句集」
萍にかるの子遊ぶ汀かな
百明「故人五百題」
軽鳬の子が飛ぶなり旅の能登の海
田村木国「大月夜」
軽鳧の子もはばたくやうなことをして
高田正子「花実」