蜘蛛の囲(くものい、くものゐ)三夏 季語と歳時記 【子季語】 蜘蛛の巣、蜘蛛の網、蜘蛛の糸 【解説】 蜘蛛は糸を分泌して粘着力のある網を張り、網にかかった昆虫な どを捕食する。巣の形、大きさ、作り方、など種類によって異な るが、きわめて巧緻である。森の中や水の上、縁の下、室内など どこにでも囲を張る。露のついた巣、光に輝く巣などは美しい。 【例句】 眼前に蜘の巣かかり夕山河 川端茅舎「春水光輪」 塵取の手にも夕べの蜘蛛の糸 鈴木花蓑「同人句集」