穭(ひつじ、ひつぢ)晩秋 季語と歳時記 【子季語】 穭孫、穭穂、まごいね 【解説】 稲を刈り取った後の切り株に、再び稲が青々と芽を伸ばす。これを穭という。 【科学的見解】 イネが栽培されている水田では、秋の稲刈りが終わると刈り取られた株のみが残される。一般的な植物は、刈り取られた後も再生する能力があるため、株元から葉を生長させる。イネの場合も、刈り取られた後の株からは葉が再生する。稲刈りが早い場合は、葉が出た後に出穂することがあるが、秋の深まりとともに気温も低下するため、出た穂が実ることはあまりない。(藤吉正明記)