【子季語】
白菜漬
【解説】
アブラナ科。明治時代に中国から渡来した、冬野菜の代表的なもの。堅く結球する系統と、半結球の系統がある。みずみずしさ、淡白な味は、和、洋、中華に重宝される。漬物、煮物、鍋物には欠かせない。
【科学的見解】
ハクサイは、古代中国で栽培されていたカブがチンゲンサイ類と交雑して、不結球(葉が重なり丸くならない)ハクサイが生じ、それが結球性を獲得して生まれたとされている。ハクサイ独特の丸みのある結球性は、寒い冬の霜や凍結から若い葉(新芽)を守る役割を果たしている。春先、暖かくなると、重なりがほころび始め、中央から茎が立ち、先端に黄色の十字架花を多数つける。(藤吉正明記)