鵙の贄(もずのにえ、もずのにへ)三秋 季語と歳時記 【子季語】 鵙の早贄、鵙の贄刺、鵙の草茎、鵙の磔刑餌 【解説】 鵙は昆虫や蛙、蛇、鼠などを捕らえると、それをとがった木の枝や有刺鉄線などに刺し蓄えたりする。これを鵙の贄と呼ぶ。 【例句】 やき芋や鵙の草茎月なき里 言水「金剛砂」 草茎に鵙の心はしられけり 野坡「菊の道」 草茎を失ふ百舌鳥の高音かな 蕪村「新五子稿」 日のさして鵙の贄見の葉裏かな 蘭更「半化坊発句集」 大空のしぐれ匂ふや百舌の贄 渡辺水巴「水巴句集」