蜃気楼(しんきろう) 晩春 季語と歳時記 【子季語】 蜃楼/海市/山市/喜見城/かいやぐら/きつねだな 【解説】 地表近くの気温が場所によって異なるとき、空気の密度の違いによって光線が屈折するため、地上の物体が空中に浮かんで見えたり、遠方の物体が近くに見えたりする現象をいう。春によく見られる。富山湾や琵琶湖が有名。 【例句】 珊瑚つむ船の行方や蜃気楼 松瀬青々「妻木」 同舟の人の見つけし蜃気楼 鈴木花蓑「鈴木花蓑句集」