大瑠璃(おおるり/おほるり) 三夏
【子季語】
瑠璃/瑠璃鳥
【解説】
ヒタキ科の鳥。雄は頭頂が光沢のある瑠璃色をしている。夏鳥として四・五月頃渡来し、高く澄んだ声でさえずる。声の美しさから鶯、駒鳥とともにわが国の三名鳥の一つとされた。
【科学的見解】
オオルリは、ヒタキ科の野鳥で、九州から北海道までの地域に夏鳥として渡来する。特に山地の渓流沿いの山林を好む。オオルリは、雄のみが頭部から背と羽根にかけて瑠璃色の色彩となる。産卵期は、五月から七月であり、四個から五個ほど産卵する。昆虫類を主食としている。同じ科の色彩の似た種としては、コルリやルリビタキ等が知られている。(藤吉正明記)