槐の花(えんじゅのはな/ゑんじゆのはな) 晩夏
【子季語】
えにす/花槐
【解説】
中国原産のマメ科落葉高木。七・八月頃黄味がかった白色の小花が穂状に集まって咲く。
【科学的見解】
エンジュは、マメ科の落葉高木で、日本では自生個体はなく、稀に公園等に植栽されている。花はマメ科特有の蝶形花冠を有し、淡黄色となる。似た名前を持つ植物としては、日本在来のイヌエンジュや北米原産のハリエンジュ(ニセアカシア)が存在するが、花の付き方や果実(豆果)の形が異なるために、容易に区別がつく。(藤吉正明記)
【例句】
一夜一夜星高くある槐かな
長谷川零余子「雑草」
葉がくれの星に風湧く槐かな
杉田久女「杉田久女句集」