菱餅(ひしもち) 晩春 季語と歳時記 【子季語】 雛の餅/菱形餅 【解説】 現在はもっぱら雛祭りに用いられる、白、紅、緑のひし形の餅。江戸時代には、草餅を含めた緑白の組み合わせで作ることが多かった。菱形には厄除けの意味があるとされ、また陰陽道の観点から、女性の象徴とも解釈される。 【例句】 角菱の餅にありとも桃の花 鬼貫「七車」 菱餅や雛なき宿もなつかしき 一茶「享和句帖」