柚味噌(ゆみそ) 晩秋
【子季語】
ゆずみそ/柚釜/柚味噌釜
【解説】
細かく刻んだ柚をすり鉢でよく摺り、味噌やみりん酒などを加え調味したもの。味付けした味噌に柚の皮をすりおろし練り上げる方法もある。いずれにしても、柚の香気を味噌にうつし楽しむ調理法。柚釜は、中身をくり抜いた柚に味噌と果肉、絞り汁を加えたものを詰め火にかけていただく。柚を釜に見立てたもの。
【例句】
青き葉をりんと残して柚味噌かな
涼莵「韻塞」
焼過ぎた尻をことわる柚味噌かな
太祇「石の月」
釜焦げて柚味噌七歩の詩をうたふ
大江丸「はいかい袋」