夏柳(なつやなぎ) 三夏 季語と歳時記 【子季語】 葉柳 【解説】 夏、柳は青々と葉を濃くし、地面や川面に長く枝垂れ、ときに細い枝を風になびかせる。枝垂れて川面を水鏡とする風情も趣深い。単に「柳」は春の季語。「柳散る」は秋の季語。 【例句】 葉柳の寺町過ぐる雨夜かな 白雄「白雄句集」 葉柳に鷺の火を曳く雨夜かな 紫暁「松のそなた」 夏柳月の為とも植ゑざりし 成美「発句題叢」 葉柳やこの夕や児と疎み居る 中塚一碧楼「はかぐら」 重き雨どうどう降れり夏柳 星野立子「続立子句集第二 」