石榴の花(ざくろのはな) 仲夏 季語と歳時記 【子季語】 花石榴/石榴(せきりゅう)/姫石榴 【解説】 南西アジア産で、日本には平安時代に渡来した。枝は細く枝分かれて棘がある。梅雨入りした六月から七月、深い緑の枝先に紅色で肉厚の六弁花を咲かす。観賞用で実のならない八重咲のものを花石榴という。 【例句】 石竹と同じ根ざしや花石榴 貞室「玉海集」 五月雨にぬれてやあかき花石榴 野坡「艸之道」 水打てば妻戸にちりぬ花ざくろ 素丸「素丸発句集」