比良八講(ひらはつこう/ひらはつかう) 仲春
【解説】
昔、近江の白髭神社で比叡山の衆徒が行ったという、法華八講の略称。現在は三月二十二日、滋賀県大津市の本福寺を集合場所として、高僧の講義や延暦寺僧衆による湖上安全祈願が営まれる。 この法要の頃、比良山からの強風で湖上が荒れる。これを「比良八荒」とよぶ。
【例句】
八講に小松も清し比良の海
雲山「珠洲の海」
北むけば比良八講の寒さかな
松瀬青々「妻木」
八講の比良山見ゆれ枯木原
松瀬青々「妻木」
八講のあれや北戸の梅こぼす
松瀬青々「妻木」