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季語と歳時記

きごさい歳時記

作成者アーカイブ: dvx22327

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南瓜(かぼちゃ)仲秋

季語と歳時記

【子季語】
とうなす、なんきん、ぼうぶら、栗南瓜
【解説】
夏の間に逞しい茎が地を這い回るように伸びる。大きな黄色い花をつけた後、秋に実を結ぶ。人の頭ぐらいあるものが畑にごろごろ転がっている様は、どことなくユーモラスである。皮はとても堅い。煮付け、スープ、お菓子などに広く利用される。
【科学的見解】
カボチャ類は、ウリ科のつる性一年草で、野菜として日本全国広く栽培されている。カボチャ類は全て外国から導入されたものであるが、昔から栽培されてきたものとしてはボウブラが有名であり、通称ニホンカボチャと呼ばれている。果実の表面はゴツゴツしており、果肉が軟らかいのが特徴である。この仲間としては、日本へ導入された後、京都付近で栽培が行われてきたサイキョウカボチャ(別名:鹿ケ谷南瓜)が知られている。また、近年では、果実の表面に凹凸が少なく甘みの強いクリカボチャ(別名:セイヨウカボチャ)が人気で、北海道などで盛んに生産されている。(藤吉正明記)
【例句】
ずつしりと南瓜落ちて暮淋し
素堂「番橙集」

ころげじと裾広がりに南瓜哉
素丸「素丸発句集」

安んじて動かじとする南瓜哉
露月「露戸句集」

南瓜や斯くも荒れたる志賀の里
二柳「言葉の露」

鶺鴒がたたいて見たる南瓜かな
一茶「八番日記」

積雲の崩えがちに南瓜実りたり
臼田亜浪「白道」

朝な朝な南瓜を撫しに出るばかり
日野草城「旦暮」

夜は屋根の南瓜を忘れ寝まるなり
石橋辰之助「妻子」

恐るべき暑さとなりし南瓜かな
長谷川櫂「新年」

毛糸編む(けいとあむ)三冬

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【子季語】
毛糸、毛糸玉
【解説】
防寒のためのセーター、マフラー、帽子などを毛糸で編むこと。ひところは、電車の中など人前でも編み棒を動かす人がいたが、最近はあまり見られない。自分のものを編むよりも、親しい人のために編むことが多いようだ。
【例句】
毛糸編はじまり妻の黙はじまる
加藤楸邨「火の記憶」

プレゼント大きく軽し毛糸ならむ
松本たかし「火明」

万年青の実(おもとのみ)晩秋

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【解説】
ユリ科の多年草。鉢植え、盆栽として葉と赤い実を鑑賞する。青い実が、秋が深まるにつれて深紅に熟す。濃い緑色で光沢を持つ葉と鈴なりの深紅の実が嘉祝にふさわしく、お祝いの席に用いられることが多い。
【科学的見解】
万年青(オモト)は、本州関東以西から九州の林内に生育する多年草である。大きな赤い果実が特徴的であるが、果実期は長い。オモトは、古くから観葉植物として活用されてきた代表的な古典園芸植物である。様々な園芸品種が作出されている。(藤吉正明記)

草の葉の岩にとりあふ老母草哉
鬼貫「鬼貫句選」

花の時は気づかざりしが老母草の實
召浪「春泥発句集」

鵯の今年も知らぬ老母草かな
移竹「乙御前」

愚を守る庵に一鉢老母草の實
松瀬青々「倦鳥」

望月の玉とやいはむおもとの子
東走「新類題発句集」

万年青の実楽しむとなく楽しめる
鈴木花蓑「鈴木花蓑句集」

雪眼鏡(ゆきめがね)晩冬

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【子季語】
ゴーグル
【解説】
雪目を防ぐためにかける特殊な眼鏡のこと。紫外線を通さないよう色がついている。快晴の雪上で、反射のため多量の紫外線を目に受けると、目に炎症を起こす。これを雪目という。雪国の人のほか、冬山登山、スキーヤーにもかかせない。

雪合羽(ゆきがっぱ)三冬

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【子季語】
雪蓑、雪マント
【解説】
裾が拡がった形の雪国で用いられる合羽。、雪が滑り落ちやすくなっており、足元まで隠れるほど長い。材質は毛、木綿、ビニールなど様々。藁で作ったものを雪蓑という。

業平忌(なりひらき)仲夏

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【子季語】
在五忌
【解説】
平安時代の歌人、在原業平の忌日。陰暦五月二十八日。情熱的な美男子として知られ、平城天皇の皇孫。『伊勢物語』は業平の歌を中心に展開し、登場する「昔男」のモデルも彼ともいわれている。五十六歳で卒した。
【例句】
断髪のえりあし青し業平忌
日野草城「青芝」

早苗田にあやめ立ち添ふ業平忌
松本たかし「石魂」

三河女と早苗取らうよ業平忌
松本たかし「石魂」

膝掛(ひざかけ)三冬

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【子季語】
膝毛布、膝掛毛布、膝袋
【解説】
防寒のために膝に掛ける布。毛布、毛糸で編んだものが多い。暖房してあっても、一枚膝に掛けるだけで数段暖かく安心した心持ちになる。座り仕事の職人が使うこともあるが、通常は女性が使用することが多いようだ。

六斎念仏(ろくさいねんぶつ)初秋

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【子季語】
六斎、六斎会、六讃、六斎踊、六斎講、六斎太鼓、六斎勧進
【解説】
鉦や太鼓を鳴らし、念仏を唱えながら踊る踊躍念仏のひとつ。京都を中心に行われていた。毎月の斎日(八、十四、十五、二十三、二十九、晦日)に念仏を唱えたことが名前の由来。現在では八月中のお盆、精霊送り、地蔵盆などの行事に併せて行われることが多い。

雪柳(ゆきやなぎ)仲春

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【子季語】
小米花、小米桜、こめやなぎ、えくぼ花、噴雪花
【解説】
バラ科の落葉低木。柳のようにしなう枝に、真白い小さな花が群がって咲く。葉に先立って花をつけるため、満開の様子はひとかたまりの雪のよう。春風に散る細かい花びらは、風花のようである。
【科学的見解】
ユキヤナギは、別名:コゴメバナとも呼ばれている。本種は、バラ科の低木で、本州関東以西から九州の川岸の岩場などに生育している。花が美しいため、広く庭や公園などに植栽されている。近縁の種としては、中国から導入されたコデマリが存在するが、コデマリは花序が散房状にまとまって咲くのに対して、本種は数個の花が束生する点で区別できる。(藤吉正明記)
【例句】
雪柳一ト朝露を綴りけり
松本たかし「火明」

花屋の荷花をこぼすは雪柳
大谷碧雲居「碧雲居句集」

一筋や走り咲きたる小米花
鈴木花蓑「鈴木花蓑句集」

こぼれねば花とはなれず雪やなぎ
加藤楸邨「怒濤」

朴落葉(ほおおちば、ほほおちば)初冬

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【子季語】
朴散る
【解説】
冬になり錆び色に枯れて落ちた朴の葉。朴の葉は大きく、その落ち葉も迫力がある。山などで、壊れずにきれいに落ちたものを見かけると、まるでオブジェのようである。踏むと、大きな音が冬の山に響く。
【例句】
朴落葉して洞然と御空かな 
川端茅舎「川端茅舎句集」

朴の葉の落ちをり朴の木はいづこ
星野立子「笹目」

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