【子季語】
夜興引く/夜引
【解説】
夜、猟師が犬を連れて猟に出かけることをいう。春の農作業に害をなす、猪や鹿などを捕らえるためである。冬場は、獣肉に脂がのって美味であるという。
【例句】
夜興ひく盗人犬や竜田山
其角「東日記」
犬丸の里や夜興引くをのこども
涼莵「中やどり」
夜興引や犬のとがむる塀の内
蕪村「蕪村句集」
夜興引ありあけ山を踏み迷ふ
闌更「三傑集」
はたと逢ふ夜興引ならん岩の角
夏目漱石「漱石全集」
夜興引やそびらに重き山刀
寺田寅彦「寺田寅彦全集」
【子季語】
夜興引く/夜引
【解説】
夜、猟師が犬を連れて猟に出かけることをいう。春の農作業に害をなす、猪や鹿などを捕らえるためである。冬場は、獣肉に脂がのって美味であるという。
【例句】
夜興ひく盗人犬や竜田山
其角「東日記」
犬丸の里や夜興引くをのこども
涼莵「中やどり」
夜興引や犬のとがむる塀の内
蕪村「蕪村句集」
夜興引ありあけ山を踏み迷ふ
闌更「三傑集」
はたと逢ふ夜興引ならん岩の角
夏目漱石「漱石全集」
夜興引やそびらに重き山刀
寺田寅彦「寺田寅彦全集」
【子季語】
銃猟はじまる/銃猟期に入る/猟解禁/猟初
【解説】
十一月十五日が狩猟の解禁日である。鴨や雉、猪、狸などが対象となる。
【子季語】
ほしかぶ
【解説】
収穫した蕪を、洗って束ね、大根のように干すこと。蕪の甘味が増すという。干し終えたものは煮物などに利用する。
【解説】
生姜を収穫すること。ショウガ科の多年草。秋から冬にかけて、淡黄色で多肉の根茎が大きくなり、それを収穫する。生食・香辛料・薬味などの幅広く利用される。
【子季語】
人参引く
【解説】
もともとは薬用人参を収穫する意味であったが、今は野菜の人参を収穫することで使われることが一般的。人参はセリ科の根菜。夏に種を蒔いて秋から冬にかけて収穫する。煮物やカレー、サラダなどに広く利用される。
【例句】
朝鮮の妻や引くらむ葉人参
其角「五元集拾遺」
人参を引いて御調や里の神
松瀬青々「妻木」
【子季語】
蕪引く
【解説】
蕪を収穫すること。蕪はアブラナ科の一、二年草の冬菜。初冬に収穫し、漬物などに利用される。京都の千枚漬の聖護院蕪や山形の赤蕪など、全国でさまざまな蕪が収穫される。
【例句】
風まぜに蕪ひく野の霙かな
信徳「五の戯言」
手のちからそへる根はなしかぶら引
千代女「千代尼句集」
矢軍の跡や荒地の蕪ひき
蓼太「蓼太句集二編」
女どもの赤き蕪を引いて居る
正岡子規「新俳句」
【解説】
虱は人や動物の血を吸う害虫で、発疹チフスなど病原体を媒介する。「花見虱」は花見のころ出る虱のこと。
【例句】
うつるとも花見虱ぞよしの山
一茶「七番日記」
脱かへて花見虱に別れけり
抱一「屠竜之板」
【子季語】
新蚤
【解説】
春に出る蚤いう。蚤は、卵から成虫になるまで一週間から二週間ほどかかるが、中には春のうちに成虫になって人や動物の血を吸うものもある。
【例句】
春の蚤うすべり這うてかくれけり
原石鼎「原石鼎全句集」
【子季語】
蜂の窩(す)/蜂の箱/巣蜂
【解説】
蜂のねぐらのこと。幼虫を育て、蜜を蓄える巣である。六角形の孔が密集した、蓮の実状のもの。軒下などに下っている。春になって、その巣の周りを蜂が活発に動き回る。
【例句】
蜂の巣をひとうちにして昼寝かな
成美「成美家集」
雨の日や巣をめぐりゐる蜂の声
百明「発句題叢」
ひと日見ぬ間よ蜂の巣に蜂もなし
午心「発句類聚」
蜂の巣をもやす夜のあり谷向ひ
原石鼎「花影」
【解説】
春になって初めて目にする蝶のこと。しじみ蝶や紋白蝶など小さな蝶を目にすることが多い。
【例句】
はつ蝶や出でし朽木をたちめぐる
闌更「俳諧合浦集」
はつ蝶のちいさくも物にまぎれざる
白雄「白雄句集」
たちいでて初蝶見たり朱雀門
大江丸「俳懺悔」
初蝶来何色と問ふ黄と答ふ
高浜虚子「六百五十句」
初蝶やわが三十の袖袂
石田波郷「風切」