【子季語】
温床、温室
【解説】
温床のこと。電熱や灯油などを焚いて内部を温め、野菜や果物を促成栽培をする。ビニールを張ったかまぼこ形のものなどがある。
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大根引く(だいこんひく)初冬
寒晒(かんざらし)晩冬
【子季語】
寒曝、寒晒粉
【解説】
穀物などを粉にして水に漬けた後、陰干しをして寒気に晒すこと。白玉粉などを作るための作業である。水に漬けるのは不純物を除去するためで、寒い時季にやるのは、雑菌の繁殖を防ぐためでもある。
【例句】
寒晒土用のなかをさかりかな
許六「篇突」
手足まで寒晒しなる下部かな
一茶「八番日記」
毎夜さの槙の嵐や寒晒
子静「発句題叢」
海女(あま)晩春
斑猫(はんみょう、はんめう)三夏
轡虫(くつわむし)初秋
【子季語】
がちやがちや
【解説】
クツワムシ科の昆虫。体長は六センチ前後で太っている。色は緑か褐色。八、九月の夕方から夜にかけて、ガチャガチャと鳴き続ける。その鳴き声が馬の轡をガチャガチャ鳴らす音に似ていることからこの名がついた。
【例句】
露萩も折るるばかりに轡虫
越人「藤の実」
城内に踏まぬ庭あり轡虫
太祇「太祇句選」
枯萩(かれはぎ)三冬
山雀(やまがら)三夏
【解説】
シジュウカラ科の鳥。雀ほどの大きさで体色は茶色っぽい。雌雄同色。低山帯の林に棲む留鳥。昆虫のほか木の実を食べる。動作は軽快で、鳴き声が美しい。
【科学的見解】
ヤマガラは、シジュウカラ科の鳥類で、ほぼ全国的に留鳥として生息している。習性としては、秋になるとエゴノキやスダジイ等の木の実を隠し、冬の備えとする貯食行動が特徴である。産卵期は三月から六月で、三個から八個程度産卵する。鳴き声は、同じカラ類のシジュウカラと似ている。近縁種としては、伊豆諸島南部にのみ留鳥として局所分布しているオーストンヤマガラが知られている。(藤吉正明記)
【例句】
山雀の高音に成るも別れかな
去来「裸麦」
山雀は芸をしながらわたりけり
一茶「八番日記」
山雀や榧の老木に寝にもどる
蕪村「蕪村句集」
山雀の山を出でた日和な
藤野古白「古白遺稿」






