【子季語】
大麻/麻畑/麻の葉/麻の花
【解説】
アサ科の一年草、大麻の別称。夏には二メートル程の茎に、深い切れ込みのある葉をつけ繁茂する。晩夏に刈り取り、茎の皮は蒸して繊維を取り乾燥させて麻糸にする。皮を剥いだ後の茎は苧殻といい、盆の迎え火、送り火に使う。
【例句】
ゆり出す緑の波や麻の風
惟然「菊の香」
麻の香のくるも涼しや寺の庭
北枝「柞原」
しののめや露の近江の麻畠
蕪村「蕪村句集」
夕暮やかならず麻の一嵐
正岡子規「子規句集」
【子季語】
大麻/麻畑/麻の葉/麻の花
【解説】
アサ科の一年草、大麻の別称。夏には二メートル程の茎に、深い切れ込みのある葉をつけ繁茂する。晩夏に刈り取り、茎の皮は蒸して繊維を取り乾燥させて麻糸にする。皮を剥いだ後の茎は苧殻といい、盆の迎え火、送り火に使う。
【例句】
ゆり出す緑の波や麻の風
惟然「菊の香」
麻の香のくるも涼しや寺の庭
北枝「柞原」
しののめや露の近江の麻畠
蕪村「蕪村句集」
夕暮やかならず麻の一嵐
正岡子規「子規句集」
【子季語】
山猫眼草/花猫眼草/蔓猫眼草/深山猫眼草
【解説】
ユキノシタ科の多年草で、日本から千島列島、朝鮮まで広く分布する。半日陰の湿地を好む。卵形の葉は対生し茎が横に伸びて根を出し群生する。高さは二十センチほどで、上部の葉が花茎を中心に淡い黄緑色をなし、見下ろすと中心から外側に向かって黄色から緑の美しいグラデーションになっている。葉に囲まれた花に花弁は無く萼のみ。裂開した蒴果が猫の目に見えることからこの名がある。
【科学的見解】
ネコノメソウは、ユキノシタ科の多年草であり、北海道から九州までの沢沿いの湿地や湧水付近の水辺に生育している。近縁種として、ヤマネコノメソウが存在するが、本種の葉は対生であるのに対して、ヤマネコノメソウは互生する。また、茎の付け根から走出枝と呼ばれる茎がよく伸びる。花の形がネコの細い目にたとえられて猫の目草と呼ばれている。(藤吉正明記)
【子季語】
砂苺/越橘
【解説】
岩梨はツツジ科イワナシ属の常緑小低木。山地で地を這うように 自生する。春に淡紅色の花を咲かせ、夏に実が熟す。蒴果は一セ ンチくらいで食べられる。梨の果肉に似ているのでこの名がある。
【科学的見解】
イワナシは、ツツジ科の常緑小低木であり、北海道西南部から本州の主に日本海側の山地林縁に生育している。花は、枝先に総状花序を作り、四個から七個つける。葉は互生で革質となり、卵形で縁には粗い毛が生えている。(藤吉正明記)
【子季語】
ままつこ
【解説】
ミズキ科ハナイカダ属の落葉低木。本州、四国、九州の山地に自生し、高さは二メートルくらいになる。葉は長さ十センチほどの楕円形で互生する。晩春、葉の表面の葉脈に緑色の小さな四弁の花をつける。雄花は四、五個固まって咲き、雌花は一つだけ咲く。
【科学的見解】
ハナイカダは、北海道南部から九州まで分布している。花は、葉の中央につき、雄花と雌花をそれぞれ別個体に形成する雌雄異株の植物である。開花後、雌株のみに果実のが残り、葉の中央に黒い実を一つ熟す。近縁の変種や亜種として、コバノハナイカダやリュウキュウハナイカダが存在する。(藤吉正明記)
【子季語】
小梅蕙
【解説】
ユリ科の多年草。中部地方以北の山地や谷間の日当たりの良い湿 地に群生する。有毒植物である。シランの葉に似た葉の柄元は茎 を抱いている。茎は直立し頂が柄分かれして小さな白色の花が密 集する円錐形の花房をつける。雄シベが花弁より長くとび出して いる。草丈五十センチ~一メートル。
【科学的見解】
コバイケイソウは、北海道と本州中部以北の山地から亜高山帯に自生する大型の多年草である。近縁種としては、バイケイソウが挙げられ、花被の色彩や子房の毛の有無などで判別できる。(藤吉正明記)
【子季語】
ひょう/ひょうな/あおげいと
【解説】
ヒユ科の一年草。代表種であるひゆはインド原産で、古くは野菜として栽培された。草丈は一メートルくらい。夏、緑色の目立たない小粒の花を穂状につける。
【解説】
ヒイラギ科の海水魚。体長は十五センチ程度で琉球列島を除く本州中部以南の海に生息する。体は卵型で、著しく側偏する。口は小さく、前下方に伸びる。銀色を呈し、背方はやや青黒い。内湾の砂泥底や河口域に住む。五月中旬~七月に、海藻に産卵する。
【子季語】
和清の天
【解説】
初夏の爽やかな天気のこと。清らかでのどやかなさまをいう。
【子季語】
槍水仙
【解説】
アヤメ科イキシア属の球根植物。南アフリカ原産で観賞用に花壇や鉢などに植えたり、切花として栽培したりする。草丈は五十から七十センチ程度。四月ごろ、細長い花茎の先に、六弁の花を穂状につける。花色は、白、黄、赤、ピンク、うす紫などさまざま。
【科学的見解】
イキシアは、南アフリカ原産の多年草で、アヤメ科イキシア属植物の総称である。イキシア属植物は、数十種が知られており、それらを交配した品種も数多く作出されている。冬には球根で越冬するため、日本でも栽培は可能である。(藤吉正明記)