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NPO法人季語と歳時記の会のホームページ

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「HAIKU+」12月1日は髙柳克弘さん

きごさいBASE 投稿日:2019年9月24日 作成者: dvx223272019年12月3日

「HAIKU+」は、「今何が俳句で問題か」という統一テーマで現在ご活躍中の俳人をお迎えして、お話を聞き、俳句の未来を考える催しです。
第3回「HAIKU+」の講師は俳人の髙柳克弘さん、

12月1日(日)に神奈川近代文学館で開催致します。
演 題:〝軽み〟ならぬ〝重み〟の時代へ
講 師:髙柳克弘(たかやなぎ かつひろ)

〈講師のひと言〉
芭蕉が晩年に辿りついたという〝軽み〟。現代俳人にも少なからぬ影響を与える〝軽み〟ですが、口当たりの良い言葉がもてはやされる現代には〝重み〟こそが意味を持つのではないでしょうか。〝重み〟は主題を持つことで生じると私は考えます。俳句において季語は必ず主題であるべきなのか。俳句で思想や観念を書くことはできないのか。俳句ならではの主題の表現法とは何であるのか。みなさんと一緒に考えてみたいです。

<講師プロフィール>
俳人、俳句結社「鷹」編集長。1980年、静岡県浜松市生まれ。早稲田大学で堀切実のもと芭蕉を研究。俳句実作は藤田湘子に師事。 第19回俳句研究賞受賞。 句集に『未踏』(第1回田中裕明賞)、『寒林』。 評論集に『凛然たる青春』(第22回俳人協会評論新人賞)、『どれがほんと? 万太郎俳句の虚と実』、 『芭蕉の一句』、 『蕉門の一句』ほか。  2017年度、Eテレ「NHK俳句」選者。11月10日から2月16日まで浜松文芸館で「ことごとく未踏 俳人・高柳克弘の世界展」 を開催。

日 時:2019年12月1日(日)14:00?16:15(13:45 開場)
14:00~15:30 講演
15:30~16:15 藤英樹(きごさい編集長)との対談、質疑応答

会 場:神奈川近代文学館 中会議室(横浜市、港の見える丘公園、〒231-0862 横浜市中区山手町110、みなとみらい線「元町・中華街駅」6番出口から徒歩10分)

http://www.kanabun.or.jp/guidance/access/
参加費:2,000円
申し込み:きごさいホームページの申し込み欄から、あるいはきごさい事務局にファクシミリでお申し込みください。

FAX 0256-64-8333

恋の俳句大賞(2019年前期)該当作なし

きごさいBASE 投稿日:2019年8月7日 作成者: dvx223272019年8月8日

恋の俳句大賞、前回同様、今回も該当作がありませんでした。

☆趙栄順 選
【特選】
夕立や新しい恋つれてこい 小島寿々
夏蜜柑香る男に惚れちまう 田村美穂
甘くても恋苦くても恋レモン水 明日也
おはようと目覚めし君と初笑ひ 朴文英
【入選】
かざぐるま君への想い空回り 矢作輝
死ぬほどの恋も二度ほど茄子の花 川辺酸模
好きですと言っては負けねチューリップ 鹿沼湖
帰すべきひとを帰して髪洗ふ 澤田紫
まだ肩に君の重さの朧月 椋本望生
喫茶店ポインセチアと待ち人と 佐々木健一

☆長谷川櫂 選
【特選】
きみとゐて心まぶしき雪野かな 武田百合
鯛焼きや恋人たちに焼き上がり 佐々木健一
麦の穂のごとき言葉をもらふ恋 永守恭子
【入選】
田植ゑて二人見上げる宵の星 川辺酸模
ジャスミンティーくるくる恋は終わらない 小島寿々
失恋の指に線香花火かな 鹿沼湖
わが恋を知るや知らずや落とし文 湯浅菊子
友情となりし恋あり遠花火 永井和子

恋の俳句大賞締め切りました

きごさいBASE 投稿日:2019年8月1日 作成者: dvx223272019年8月1日

たくさんの応募ありがとうございました。応募総数は2060句(前回は983句)でした。
入賞発表までしばらくお待ちください。
今日から2019年後期分を募集いたします。

「恋の俳句大賞」締め切り迫る

きごさいBASE 投稿日:2019年7月18日 作成者: dvx223272019年7月18日

第9回恋の俳句大賞の締め切りは7月31日です。大賞受賞者にはイニシャル入り銀製ペーパーナイフ(CHRISTOFLE)を贈呈いたします。

あなたの「恋の句」をお待ちしています。

投句はこちらから

9/22のきごさい+「和菓子で楽しむ秋」

きごさいBASE 投稿日:2019年7月6日 作成者: dvx223272025年9月28日

栗菓子いろいろ
画像提供:株式会社虎屋

中山圭子さんの「和菓子で楽しむ秋」
第19回 きごさい+は、9月22日(日)いつもの神奈川近代文学館で
開きます。講師は虎屋文庫の中山圭子さん。
前回に続き、虎屋の和菓子つきです(定員50名)。
お茶は各自ご持参ください。

演 題 :  和菓子で楽しむ秋

講 師 :  中山 圭子 (虎屋特別理事、虎屋文庫主席研究員)   
略 歴: 東京藝術大学美術学部芸術学科卒業。四季折々の和菓子の
デザインの面白さにひかれて、卒論に「和菓子の意匠」を選ぶ。
現在、和菓子製造販売の株式会社虎屋の資料室、虎屋文庫の研究員。 
著作に「事典 和菓子の世界 増補改訂版」(岩波書店)、「江戸時代の和菓子デザイン」(ポプラ社)、「和菓子のほん」(福音館書店)など。     

<講師のひと言> この季節ならではの栗菓子ほか、9月9日の重陽の節句、月見、紅葉狩などに関連した和菓子の数々をご紹介します。

日 時: 2019年9月22日(日)13:30〜16:30 (13:10 開場)
13:30~14:30 講座 
14:50 投句締切(当季雑詠5句)
14:50~16:30  句会

会 場: 神奈川近代文学館 中会議室  (横浜市、港の見える丘公園)
〒231-0862 横浜市中区山手町110 TEL045-622-6666
みなとみらい線「元町・中華街駅」6番出口から徒歩10分
http://www.kanabun.or.jp/guidance/access/
    
句 会:  当季雑詠5句(選者=中山圭子、長谷川櫂)
        句会の参加は自由です。 

参加費:  きごさい正会員1,000円、非会員2,000円 虎屋和菓子つき、飲み物は各自ご持参ください。

参加申込み: 事前申込みの方には虎屋の和菓子を用意します。9/17(火)までにきごさいホームページ申し込み欄から、あるいは電話、FAX、でお申し込みください。申込みなしの当日参加もできますが、お菓子は申込者優先とさせていただきます。  きごさい事務局 TEL&FAX 0256-64-8333 

きごさい+「キリシタン版と日本人」レポート

きごさいBASE 投稿日:2019年6月8日 作成者: dvx223272025年9月25日


6月2日(日) 第18回「きごさい+」が神奈川近代文学館で開催されました。
講師は東京大学史料編纂所で南蛮貿易、キリシタン史の研究をされている岡美穂子(おか・みほこ)准教授。キリシタン史の新説を交えたお話はとてもエキサイティングでした。
岡先生に講演の概要をまとめていただきました。

キリシタン版と製作に関わった日本人
―天正少年遣欧使節の光と影―
岡 美穂子 (東京大学 史料編纂所 特殊史料部門 准教授)

■はじめに
16~17 世紀のキリスト教布教といえば、ザビエルやヴァリニャーノ、フロイスなどの、
ヨーロッパ人宣教師が想起され、「西洋の宗教」が日本で受容された「エキゾチック」なイ
メージです。実際には、イエズス会(とくにイタリア人のヴァリニャーノ)は、日本人に「日本の在来宗教」との違和感を感じさせないよう、随所に細やかな工夫を施した、いわゆる「適応主義」にもとづく、布教方針を定めました。その中でも重要だったのが、「日本人宣教者の活用」です。もっと率直に言えば、「キリシタン」の伝道や指導の大半は、日本人宣教者(伊留満、同宿、看坊等)によっておこなわれた、と言っても過言ではありません。とりわけ重用されたのが、元仏僧の宣教者であったことを、近年、自説として発表しています。
 今日は、これらの日本人宣教者たちが重要な役割を果たした、キリシタン版印刷の話をしたいと思います。キリシタン版は大きく4つの種類に分けることができます。1)日本人にキリシタンを弘めるにあたり、日本人宣教者が学ぶべき教理等を印刷 2)ヨーロッパ人宣教師が日本語を学ぶためのテキストを印刷 3)辞書類 4)信徒が唱えるオラショ(祈祷)や簡易教理書の印刷物、です。

■天正少年遣欧使節と活版印刷
日本に最初の活発印刷機がもたらされたのは、天正少年遣欧使節の帰国の際でした。よく知られている4人の少年(伊東マンショ、千々石ミゲル、原マルチノ、中浦ジュリアン)以外に、印刷技術を学ぶため、三人の少年がヨーロッパへ派遣されました。ジョルジ・デ・ロヨラ(1562?-1589)、コンスタンティーノ・ドウラード(1566?―1620)、アゴスティーノ・ドウラード(コンスタンティーノの兄弟か?)です。中でもドウラードは、ラテン語とポルトガル語に秀でており、父親がポルトガル人商人であったという説もあります。コンスタンティーノは⾧崎の諫早出身で、1570年代にはイエズス会の教育施設に預けられました。そこで「同宿」として勉学に励み、少年使節と共に渡欧、帰国後しばらく経った1595 年、イエズス会に「イルマン」として入会します。つまり20年近く正式なイエズス会士ではなく、宣教師たちを助けるポジションである「同宿」で、正式なイエズス会員としては登録されていませんでした。江戸幕府の禁教令(1614)後、マカオへ渡り、1616 年、ついにマラッカで司祭に叙階されました。マカオに戻った後、イエズス会のセミナリオの院⾧に抜擢されましたが、1620 年死去したと言われています。

■日本イエズス会の組織構造
日本のイエズス会は正式会員であるパードレ(司祭)、イルマン(修道士)の他に、同宿、看坊、小者などと呼ばれる日本人が属していました。宣教者の圧倒的多数を占める同宿、看坊、小者は、基本的には氏名不詳です。看坊はキリシタンに改宗した仏教寺院の僧侶で、「教会化」された寺院に住み、キリシタン(旧檀家)の面倒を見ました。葬儀、日常的な宗教指導などは、同宿、看坊を中心におこなわれました。印刷業務を担ったのは、このような日本人が大半でした。なにゆえ、日本人が宣教に不可欠であるのか、1570年代から1590年代にかけて、東インド巡察師として日本布教区を統括したアレッシャンドロ・ヴァリニャーノは、次のように述べています。
「第一、当初から今日に至るまで、日本人修道士の数は不足しており、言語や風習は我
等にとって、はなはだ困難、かつ新奇であるから、これらの同宿がいなければ、我等は日本で何事もなし得なかったであろう。今まで説教を行い、教理を説き、実行された司牧の大部分は、彼等の手になるものであり、教会の世話をし、司祭たちのための交渉の文書を取り扱い、先に述べた茶の湯の世話をするのも彼等である。…彼等はまた、埋葬やミサ聖祭、聖体行列、および盃や肴をもって客を接待するのを手伝う。」(アレッサンドロ・ヴァリニャーノ著『日本諸事要録』1582 年より)

■琵琶法師とキリシタン布教の密接な関係
天草版と呼ばれる、初期のキリシタン版に、ローマ字で書かれた『平家物語』があります。『平家物語』といえば、室町時代初期から盲目の琵琶法師たちが語り継いできた物語で、日本人の死生観に、非常に大きな影響を与えている、と言われます。ほとんど知られていないことですが、イエズス会の日本布教では、上で述べたような仏僧のほかに、これら琵琶法師たちも活用されていました。よく知られている例では、平戸出身のロウレンソ了斎(1526~1592)、山口出身のトビアスがいます。ロウレンソは宣教師が織田信⾧や豊臣秀吉などの為政者や武将等と面会する際には、必ず付き添いました。仏教諸宗派との宗論もロウレンソが主体的におこなっていた(フロイス『日本史』)と言われます。もともと琵琶法師という職業特性上、語りを得意とし、大名や武将との交流に必要な礼儀・所作を体得していた、と言われ高山父子の入信はロウレンソの功績によるものです。16世紀後半、「検校」と呼ばれる朝廷から特殊な許可を得た京都の盲人50人のうち、5人がキリシタンの布教に携わりました。
 仏教の知識が豊富な寺院勤めの元仏僧のほか、「語り」を得意とする琵琶法師も、大いに活用されていたのです。天草版の『平家物語』は、外国人宣教師が容易な日本語を学ぶためだけではなく、この物語に込められた日本的な「哲学」を、学習者が体得するのにも有益であると判断されたのではないでしょうか。

■不干斎ファビアン
不干斎ファビアンは、天草版『平家物語』『伊曽保物語』の編者、『妙貞問答』の著者として知られています。キリシタンになる前は京都の大徳寺もしくは南禅寺(臨済宗)の仏僧であったと言われています。大変明晰な頭脳の持ち主で、キリシタンに入信後、かなり短い期間で「イルマン」に採用され、日本人の若者がキリスト教を学ぶコレジオで教鞭を執りました。ファビアンが教える天草のコレジオでは、天正少年遣欧使節のうち、伊東マンショ、中浦ジュリアン、千々石ミゲルの三人が、勉学に励んでおり、有能な原マルチノだけが別格扱いで、準管区⾧ペドロ・ゴメスの秘書をしていました。1603 年以降は、京都の下京教会で「イルマン」として働き、主に徳川家康や諸大名との交渉で中心的な役割を果たしました。
1607 年頃、京都の下京教会には、「イルマン」としてファビアンの他、かつてファビアンの徒弟であった中浦ジュリアン、原マルチノらが所属していました。おそらくその中でも為政者たちと繋がりの深いファビアンが、中心的な人物だったでしょう。しかしながら翌年、ファビアンを絶望のどん底に突き落とすような事態が発生します。1608 年、ともに日本人イルマンとして活動していた原マルチノと中浦ジュリアンの司祭叙階が決定したのです。当時、日本人が司祭に叙階される例は僅少でしたが、留学エリートで、イエズス会の日本布教のシンボル的存在であった天正使節の彼等は、語学にも秀で、ヨーロッパ人宣教師との繋がりも深かったのでしょう。ほぼ同年齢で、かつては自分の学生であった後進のマルチノやジュリアンが司祭に叙階されるという事実が、どれほどファビアンを傷つけたかは、想像に難くありません。ファビアンは脱会にあたり、上⾧のペドロ・モレホンに対して、イエズス会内部の様々な問題点を論った書状を送ったと言われています。その後ファビアンの脱会の原因は、尼僧との性的な関係によるものであったとイエズス会史料では片づけられてしまい、それまでのファビアンの功績も「背教者」として抹殺されてしまうのです。

■まとめ
最後に、今日の話をまとめます。キリシタン版の制作には、1)日本語が堪能なヨーロッパ人、2)ヨーロッパ言語(ポルトガル語・ラテン語)が堪能な日本人、3)日本文化の教養レベルが高い日本人、4)印刷業に専従する同宿たちの4つの立場の人々が主に関わっていたと考えられます。代表者として名前が残りやすいのは第3の「教養レベルが高い日本人」でした。「教養レベルの高い日本人」は、日本人が元来有する宗教観、宗教的フレームワークに、キリスト教を融合させる機能を果たしたと考えられます。その結果、生まれたのが「キリシタン」という新種の宗教(シンクレティズム=混交宗教)であったと言えます。『平家物語』が、日本語を学ぶ初学者のためのテキストとして選択された背景には、その物語に込められた日本人の死生観を代表とする「哲学」を、テキスト学習を通して体得することも意識されていたのではなかったでしょうか。

<句会報告>
◆岡美穂子選
【特選】
干十字刻まれし墓碑南風        百田登起枝
わが前にしんとおかるる踏絵かな    長谷川櫂
島の果数百年の毒だみの花の闇     井上じろ
薔薇の字のかたち崩れて花の散る    片山ひろし
涼しさの石をなぞれば十字あり     三玉一郎
イエス来て仏と歩む薔薇の園      上村幸三
墨まみれ刷る少年ら夏の寺       越智淳子
少年のおるがんいまもミサ五月     鈴木伊豆山
棄教また諸行無常の道涼し       上村幸三
雨あがりマリアの窟の夏蛙       前田麻里子
ファビアンの日本名いづこ京の夏    越智淳子
【入選】
信心と妄想の中薔薇ひらく       川村玲子
伊留満となりし僧侶や麦の秋      百田登起枝
薔薇の丘出船の汽笛響きけり      片山ひろし
香りたつ活字の薔薇や読み進む     飛岡光枝
海渡る活版印刷大南風         飛岡光枝
ファビアンの汚名をそそぐ夏衣     三玉一郎
遠白くマリア観音明易し        葛西美津子
キリシタン寺にそよぐや青芭蕉     飛岡光枝
キリストと平氏の並ぶ夏の午後     佐藤森恵

◆長谷川櫂選
【特選】
伊留満となりし僧侶や麦の秋      百田登起枝
信心に巣くふ真黒き蛇ならん      飛岡光枝
海渡る活版印刷大南風         飛岡光枝
【入選】
刷りあがる伊曽保物語風薫る      飛岡光枝
砕け散る夢や野望や明易し       葛西美津子
干十字刻まれし墓碑南風        百田登起枝
名も知らぬ同宿たちの夢の跡      岡美穂子
怨嗟と不安よ紅き薔薇白き薔薇     川村玲子
滴れる一語一語の布教かな       葛西美津子
薔薇園の薔薇に呆けし句会かな     上村幸三
遠白くマリア観音明易し        葛西美津子
涼しさの石をなぞれば十字あり     三玉一郎
夢の中夢と知りつつ田を植うる     園田靖彦
捨てし神捨てし仏や紅薔薇       川村玲子
キリシタン寺にそよぐや青芭蕉     飛岡光枝
琵琶法師語れば山の滴れり       葛西美津子
墨まみれ刷る少年ら夏の寺       越智淳子
少年のおるがんいまもミサ五月     鈴木伊豆山
漱石の書入れ研究避暑の宿       佐藤森恵
僧侶また司祭となるや梅雨深し     上田雅子
棄教また諸行無常の道涼し       上村幸三
ファビアンの失意を思ふ皐月かな    百田登起枝
天草のキリシタン版涼しかり      片山ひろし
少年の讃美歌あはれ夏の月       越智淳子
オルガンを弾きて少年青葉潮      鈴木伊豆山
夏草やファビアンの夢辿る道      吉安とも子
キリシタン版一本の月の道       三玉一郎

6月2日、きごさい+は「キリシタン版と日本人」

きごさいBASE 投稿日:2019年4月13日 作成者: dvx223272025年9月28日

お話いただくのは東京大学で南蛮文化の研究をされている岡美穂子(おか・みほこ)准教授。天正少年遣欧使節の帰国とともに伝わった活版印刷技術。その技術を使った本づくりの裏側で働いていた日本人の話です。公園の薔薇も花盛り、初夏の横浜にお出かけください。

演題:天正少年遣欧使節の光と影―キリシタン版と製作に関わった日本人―
講師:岡 美穂子(おかみほこ)東京大学准教授 
プロフィール:京都大学大学院修了。博士(人間環境学)。2003年より東京大学史料編纂所助手、助教を経て、現在准教授。専門は南蛮貿易、キリシタン史。著書に『商人と宣教師 南蛮貿易の世界』(東京大学出版会2010年)、共著に『大航海時代の日本人奴隷』(中央公論新社、2017年)。第17回ロドリゲス通事賞受賞。
講師よりひと言: 活版印刷技術は「西洋文明」を代表するイメージなだけに、その運用に日本人が大いに関わっていたことは、ほとんど知られていません。なぜ、「平家物語」が印刷されたのか、という謎にも新説を交えながら、当時のイエズス会内部の日本人知識人のことを知っていただきたいと思います。

日時:2019年6月2日(日)13:30〜16:30(13:10 開場)
・13:30~14:30 講座 
・14:50~16:30 句会
会場: 神奈川近代文学館 中会議室(横浜市、港の見える丘公園、〒231-0862 横浜市中区山手町110、TEL045-622-6666、みなとみらい線「元町・中華街駅」6番出口から徒歩10分)http://www.kanabun.or.jp/guidance/access/
 
句会:当季雑詠5句(選者=岡美穂子、長谷川櫂)投句締切 14:50。句会の参加は自由です。 

参加費:きごさい正会員1,000円、非会員2,000円。
申し込み:きごさいホームページの申し込み欄から、あるいはきごさい事務局に電話、ファクシミリでお申し込みください。TEL&FAX 0256-64-8333。申し込みなしの当日参加もできます。

きごさい+ 「小津安二郎の魅力」 レポート

きごさいBASE 投稿日:2019年3月14日 作成者: dvx223272025年9月25日

3月3日(日) 第17回「きごさい+」が神奈川近代文学館で開催されました。
講師はNPO法人湘南遊映坐理事長でドキュメンタリー映画作家の岡博大(おか・ひろもと)さん。
「小津監督はコメディー作家。でも、わざとらしい押し付けがましい笑いではなく、『かるみ』こそが小津調」と語った岡さんの笑顔が印象的でした。
岡さんに講演の概要をまとめていただきました。

小津安二郎の魅力について

岡博大 (NPO法人湘南遊映坐 理事長)

みんなの小津会
NPO法人湘南遊映坐(以下、遊映坐)は毎年、建長寺や円覚寺、浄智寺など鎌倉五山の禅寺や江の島ヨットハーバーで、「予告篇ZEN映画祭」を主催しています。映画の予告篇を切り口に、多様な映画作品の存在を紹介する小さな市民映画祭で、映画文化の草の根振興に取り組んでいます。
そのほか、遊映坐は出張上映会を通して東日本大震災や熊本地震の被災地のコミュニティ-支援を目指す復興支援活動や、藤沢市との協働事業として江の島会場で開催される2020年東京五輪セーリング競技の映像制作にも取り組んでいます。
遊映坐の副理事長には、新国立競技場の設計者でもある建築家の隈研吾先生がいます。環境に溶け込む隈建築の思想と同様に、映画祭のポリシーとして大切にしていることが、いかにその場所に根ざした企画を実現するか、ということです。地元文化を知る「さんぽ」企画や、坐禅やヨットの体験イベントなど、それぞれの会場の特性に応じたプログラムを用意しています。
そんな地元に根ざした映画祭企画を代表するものが「みんなの小津会」です。かつて鎌倉には、数々の名作を生み出した松竹大船撮影所がありました。小津安二郎監督は、後半生を北鎌倉の浄智寺隣りのご自宅で過ごされ、お墓も円覚寺にあるため、小津映画に親しむ会を開くご縁をいただきました。
これまでのトークゲストには、料理家の辰巳芳子さんや俳優の柄本明さん、加瀬亮さん、俳人の長谷川櫂さん、絵本作家の葉祥明さんらがいます。櫂さんにもお越しいただき、『東京物語』を上映後、小津映画をテーマに観客の皆さんと連句を行うワークショップを開きました。
世界的に評価の高いOZUですが、どうしても高尚で難解なイメージがこびりついてしまい、肝心の日本国内の若者の中に、小津映画を敬遠したり、見たこともなかったりする人々が増えています。
実は小津監督はコメディ作家です。戦前の名作『落第はしたけれど』や『大人の見る繪本 生れてはみたけれど』は言うまでもなく、全作品の底流には心温まり、くすっと笑える人情喜劇の思想が脈々と流れています。
小津映画は日本人と日本文化の叡智が詰まった国宝であり、最低限の教養、嗜みとして知るべき作家です。いかに多様な切り口で、小津に親しみ、新たな魅力を発見できるか、絶えず「みんなの小津会」では挑戦しています。

2018年度の映画祭では、東京大学隈研吾研究室とコラボレーションして、浄智寺に小津をモチーフにしたモバイル竹シアター「OZU-ANA」を制作しました。柱を使わないドーム構造で、境内の竹林の間伐材を素材として活用。復興支援のご縁から熊本産のいぐさの畳も採用しました。自然に包まれた草庵のようなミニシアターは大変好評でした。どこでも気軽に映画が見られる時代。「予告篇ZEN映画祭」では、単に映画を上映するだけではなく、新たな映画体験を創造することを心がけています。

小津調の源泉は笠智衆にあり
時代と国境と越えて世界中の観客の心をつかむ小津映画。その魅力の源泉は、笠智衆の存在そのものだと思います。笠さんは、小津映画『若人の夢』で俳優デビュー。以降、小津映画初主演の『父ありき』で才能開花し、代表作である紀子三部作『晩春』『麦秋』『東京物語』ほか、小津監督の遺作『秋刀魚の味』まで、ほぼすべての小津作品に出演しました。
笠さんはその著書「小津安二郎先生の思い出」の中で、小津先生から「表情はナシだ。お能の面でやってくれ」と演出指導をされた、と告白をしています。笠さんは、上手い演技を披露する“演技派”俳優ではありません。小津監督は、押しつけがましく、暑苦しく、うるさい、鼻につく演技を遠ざけました。
笠さんの孫で俳優の笠兼三さんに、「祖父、笠智衆の魅力をひと言で言うと?」と尋ねたことがあります。兼三さんはしばらく考えて、「月並」と答えてくれました。役者をやってみて、普通で月並みな人を描くほど難しいことはない、と実感したそうです。
ぼくは映画を見る時に物語はあまり重視しません。映画の空気感を大切にしています。それは、映画の中の断片に現れます。その良い例が、『長屋紳士録』の中で、笠さんが演じたあるワンシーンです。
舞台は戦後間もない貧乏長屋。住民たちが居間に集い歓談している時に、笠さんが箸で小鉢を叩きながら調子を取り、「のぞきからくり」の唄(不如帰)の口上を披露します。決して派手さはない日常の芸ですが、様々な背景を持つ住民みなが世代を超えて合いの手を入れ、一緒に歌い、笑顔になる実に微笑ましいシーンです。『長屋紳士録』で笠さんが見せた「かるみ」こそ、小津調だと感じます。
小津映画は普遍性のある「家族」をテーマにしています。しかし、それは小さな意味での家族、血縁ではなく、大きな意味での家族、現代で言う「コミュニティー」の大切さを問いかけているのではないでしょうか。

日常の淡味
 小津映画のタイトルには、季節がよく使われています。春は『春はご婦人から』『晩春』『早春』、 夏は『麥秋』(初夏)。そして最も多い秋には、『カボチャ』(南瓜)『彼岸花』(曼珠沙華)『秋日和』『小早川家の秋』『秋刀魚の味』があります。四季の季節感は、日本人の日常そのものです。
 また、食に関する題名も小津映画には多くあります。『カボチャ』『お茶漬の味』『秋刀魚の味』『大根と人参』(原案、没後映画化)など。「みんなの小津会」のゲストに来られた辰巳芳子さんは、小津映画の魅力をひと言で、「けんちん汁」と表現しました。けんちん汁は、身近な食材を使った庶民の料理です。しかし、素材一つ一つの持ち味を引き出し、生かすには、実は難しい料理だといいます。
 小津映画は、料理の味で言うと「淡味」です。透明感があり、あっさり味ですが、一つ一つの食材の持ち味を引き出し、深い旨みがあります。小津先生は、コミュニティの大切さを徹底して日常生活から描き、問いかけています。

講座のあと、句会が開かれました。
<句会報告  選者= 岡博大、長谷川櫂>
◆ 岡博大 選
特選
豆腐田楽焦がし焦がしてうまかりき   飛岡光枝
能面に春月ほのとありにけり      三玉一郎
小津撮りし昭和の空気春の塵      西川遊歩
春風に少し傾く笠智衆         長谷川櫂
笠智衆はいらんかいと春炬燵      田中益美
のぞきからくり覗くや春のおそろしき  飛岡光枝
トンネルの出口から春歩み来る     西川遊歩
入選
春風や噛めば噛むほど笠智衆      長谷川櫂
春風や我もいつかは笠智衆       長谷川櫂
育めや兜太の反骨春の雨        吉安とも子
予告編に傑作ありき麦を踏む      西川遊歩
見えて来る新緑が小津安二郎      三玉一郎
早春も晩春もよき小津の春       西川遊歩
月並へ小津を探るや水の春       吉安とも子

◆ 長谷川櫂 選
特選
春愁の一本の影笠智衆         飛岡光枝
草餅の草の香りか小津映画       葛西美津子
予告編に傑作ありき麦を踏む      西川遊歩
早春も晩春もよき小津の春       西川遊歩
のぞきからくり覗くや春のおそろしき  飛岡光枝
笠智衆の横顔に春惜しみけり      葛西美津子
入選
僧列に道を譲れば春野なり       前田麻里子
笠智衆語る人居て暖かし        吉安とも子
雲立ちて鎌倉五山芹の水        鈴木伊豆山
雛しまふつめたき雨となりにけり    葛西美津子
のどけしや日本の父笠智衆       片山ひろし
竹匂ふ草匂ふこの春雨の中       葛西美津子
けんちんを煮返すけふの余寒かな    鈴木伊豆山

第8回きごさい全国小中学生俳句大会表彰式 

きごさいBASE 投稿日:2019年2月23日 作成者: dvx223272025年9月28日


《入賞者は100人に1人の難関を突破》
2019年2月17日(日)に、第8回きごさい全国小中学生俳句大会表彰式が、神奈川県立文学館のホールで開催されました。毎年、応募句数も着実に増え続け、応募する学校のネットワークも広がっています。今年から、長谷川櫂(きごさい代表、俳人)、高田正子(俳人)、小山正見(日本学校俳句研究会会長)の選者三氏に、新たに俳人の正木ゆう子さん(表彰式は欠席)が加わりました。
司会は、昨年に引き続き下山桃子先生(日野市立仲田小学校6年生担任)、前年の経験を元に淀みない進行が行われました。まず、実行委員長である小山正見先生の開会宣言の後、表彰式がスタート。表彰は、日本学校俳句研究会が選ぶ30句→佳作→入選→特選の順番に名前を呼ばれ舞台へ。俳人の高田正子先生から受賞句を読み上げられて、ひとりひとりに賞状と記念品が授与されました。遠く岐阜県や宮城県から参加された方もいて、賞状が手渡される瞬間を、ご家族の方々が懸命に撮影される姿が印象的でした。
特選作品の中から、特に優秀作をそれぞれの選者の名を冠した賞を4人の方が受賞し、舞台上でひとことずつ感想を述べていただきました。大人数の前でのスピーチ体験は、みなさん緊張の面持ちでしたが、それぞれ「うれしさ」を表現。正木ゆうこ賞の高橋晴直君(小2)は、「これからも賞を取りたいです」と決意表明をして、会場から大きな拍手を受けていました。
学校賞の小学校の部は、安孫子市立新木小学校が受賞。横山悦子校長先生が「昨年4月に新木小学校へ就任後、感受性を磨くことを目指して俳句に力を入れています。昨年は春、夏でそれぞれ3000句ずつ俳句を作りました。この賞を励みにさらに俳句に取り組みます」と喜びのスピーチをされました。中学校の部での受賞の八王子市立みなみ野中学校の鈴木康之先生は、「学年で年に4回句会を行い、その他にも週ごとの投句やクラスで句会をすることも……。みんなでつくる俳句の楽しさを教えたい」鈴木先生は国語担当で、二年連続の学校賞受賞です。

《選者による講評とこれから》
受賞句がスクリーンに映し出されて、3人の選者と研究会30句の選者代表の山本新先生の4人が壇上で、作品についての感想や見どころを語り合いました。当日、出席している受賞者の句を中心に取り上げたので、会場全体が真剣な眼差しで聞き入り、とくに自分の句が取り上げられると、家族全員が頷いている微笑ましい場面もありました。長谷川代表が、ときどき作者の生徒に直接質問を投げかけると、会場の雰囲気が一気に和み、その俳句作品に親近感が湧いてきます。選者の一語一語を考えながら、学べることの多い貴重な時間でした。
このコーナーを毎年充実させることこそ、俳句大会表彰式の価値を高めることであると思います。
最後に、きごさいから『こども歳時記』を紹介しつつ「もっと多くの季語をつかって俳句をつくって欲しい」とのメッセージを送りました。また、出版されたばかりの大岡信著、長谷川櫂監修の『こども「折々のうた」100』を紹介、名作に触れる機会をもってほしいことを伝え、会場のみなさまへ本日の参加の御礼を申し上げました。そして、受賞者と選者全員が舞台に上がり記念撮影を行い、2019年の表彰式はお開きとなりました。
終了後、季語歳&学校研究会合同の反省会を行い、さまざまな角度から意見と修正点を出し合い、来年の大会に向けて新たなスタートを切りました。
(文:西川遊歩 写真:松本芳明/協賛:小学館、開明、学研プラス)

今回の入賞者

☆小山正見選
【小山正見賞】
秋刀魚漁銀のうろこをまきちらす 星光学院中学校 中1 川名一成
【特選】
砂時計止まったような天の川 我孫子市立新木小学校 小6 小笠原雄大
お正月キレイなことばでごあいさつ 江東区立東川小学校 小3 石井緒実
とれたての秋があります!いかがです 文京区本郷小学校 小6 峯嶋純
新米やたいてあふれるはひふへほ 八王子市立みなみ野中学校 中3 上野聡士
【入選】
砂時計止まったような天の川 我孫子市立新木小学校 小6 小笠原雄大
お正月キレイなことばでごあいさつ 江東区立東川小学校 小3 石井緒実
とれたての秋があります!いかがです 文京区本郷小学校 小6 峯嶋純
秋刀魚漁銀のうろこをまきちらす 星光学院中学校 中1 川名一成
新米やたいてあふれるはひふへほ 八王子市立みなみ野中学校 中3 上野聡士
ふりだしにもどればいいな夏休み 京都女子大学付属小学校 小3 河村万葉
つゆ草に水しょう玉が実る朝 江東区立越中島小学校 小5 手塚美緒
けんかしてせなかあわせのかきごおり 江東区立元加賀小学校 小1 大嶋莉都
台風はピカソのうずまきぐーるぐる 江東区立数矢小学校 小6 森居昴太郎
かんらん車てっぺんへGO秋日和 江東区立第四砂町小学校 小4 永嶋遥輝
かえりみちわざとはしって白いいき  日野市立南平小学校 小1 志賀風香
ブランコでとびこえてみた四年生 墨田区立小梅小学校 小4 鈴木碧
朝もやを角でかき分け甲虫 お茶の水女子大学付属中学校 中1  忍足佳穂莉
茶つみなり農家一斉動き出す 袋井市立周南中学校 中1 松浦縁成
空っ風きらいだけれどなんか好き 台東区立駒形中学校 中2 伊藤摩耶
一人より二人がいいね秋日和 町田市立堺中学校 中3 水谷真菜
石畳よけて流れる秋の雨 町田市立堺中学校 中3 上野真聡
せんぷうき首ふる方にずれるぼく 柏市立麗澤中学校 中3 尾内優太
走りぬくゴールテープは虹である 八王子市立みなみ野中学校 中3 野村寧々
こっそりと手花火で書く「すき」二文字 八王子市立みなみ野中学校 中3 山口美音
【佳作】
下駄箱に春待つようなラブレター 我孫子市立新木小学校 小4 石原碧
皿の上西郷どんみたいなさつまいも 江東区立越中島小学校 小4 生沼世名
彼岸花話に私もまぜてほしい 江東区立第四大島小学校 小6 西村妃葉
私より道にくわしい赤とんぼ 江東区立八名川小学校 小5 市川知里
風たちが色えんぴつで春をぬる 江東区立豊洲西小学校 小4 島森芽依
窓開けてとびこんできた春一番 江東区立有明小学校 小6 松林晃平
紅葉風又三郎がやってきた 十和田市立高清水小学校 小5 樋口夏宝
あきやすみなにかしないとおわっちゃう 鳥取市立鹿野学園 小1 とだしゅうと
ベランダでねこがかってにひなたぼこ 土佐市立高岡第一小学校 小5 市木結衣
もみじまい塾へと急ぐスニーカー 文京区本郷小学校 小6 益田侑奈
きもだめしだれかが一人たりないな 六ケ所村市立尾駿小学校 小5 小向元陽
仰向けに小春日和をながめたり お茶の水女子大学付属中学校 中1  笠原真尋
焼き芋を片手に語る幸福論 江東区立深川第八中学校 中3 中前ひなた
Tシャツで今年も過ごす案山子かな 柴田町立船迫中学校 中2 佐々木陽寛
セーターにうずくまってる猫の夢 静岡市立賎機中学校  中2 稲葉奈々
空っ風弾む会話をおさえこむ 静岡市立賎機中学校  中2 岡田悠佑
お茶の葉を新しくする大晦日 静岡市立賎機中学校  中2 太田夏緒
自転車のギア軽くして四月かな 川越市立福原中学校 中2 渕名萌永
玉結び教えてくれた春の風 川越市立福原中学校 中2 奥富裕貴
にらめっこ赤とんぼにはかなわない 美濃加茂市立西中学校 中1 穐吉凛太

☆高田正子選

【高田正子賞】
自転車のギア軽くして四月かな 川越市立福原中学校 中2 渕名萌永
【特選】
あおぞらのいろがかわったあきのあさ 江東区立八名川小学校 小1 桐岡祐季
散紅葉踏むお姫さまのように踏む 大分市立明治小学校 小5 首藤晴香
サイダーをごくごく飲んでまた遊ぶ お茶の水女子大学付属中学校 中1  横島愛子
体育祭蛇口に光る夏の雲 八王子市立みなみ野中学校 中3 三木百々葉
【入選】
三日月はよるになったらわらってる 葛飾区立綾南小学校 小2 中田花凛
春の野原にころがって見る青い空 江戸川区立東小松川小学校 小2 宇田川裕太
本当は青になりたいチューリップ 江東区立越中島小学校 小6 内木太雅
雪だるま夜になったら動きだす 江東区立越中島小学校 小3 岡野将吾
宿題を敵にまわして夏休み 江東区立数矢小学校 小5 平野陽菜
春の風夜のぶらんこおしてるよ 江東区立第四大島小学校 小6 ジャハンタハラット
ももいろのブラウスきたらはるがくる 江東区立第二亀戸小学校 小2 竹内菜七
ひまわりがもうさよならとおじぎする 江東区立豊洲北小学校 小3 並木悠莉
かえりみちわざとはしって白いいき  日野市立南平小学校 小1 志賀風香
消しゴムをかいに行くとき虫の声 墨田区立小梅小学校 小3 布施エレナ
口びるに焼き芋の皮くっつけて 江東区立深川第七中学校 中2 石渡皐己
席替えで窓閉め係春を待つ 静岡市立賎機中学校  中2 岡一芽
柿の皮時計回りにとぐろ巻く 八王子市立みなみ野中学校 中3 永瀬桃花
【佳作】
ゴーグルのひやけのあとがちょうみたい 京都女子大学付属小学校 小1 野波桃李
さつまいもぼくのてよりもおおきいな 恵那市立串原小学校 小1 三宅ジェームス
ゆきだるま足をつけたら歩くかな 江戸川区立東小松川小学校 小3 古正遥真
春の草足に当たってくすぐったい 江戸川区立北小岩小学校 小3 えんどうゆい
げんかんのドアが開かない風が押す 江東区立越中島小学校 小6 御厨真凛
冬のにわひなたとひかげが半半だ 江東区立越中島小学校 小3 植草泰
青空の中にくものす見つけたよ 江東区立越中島小学校 小2 中村りゅうせい
虹が出る心の雲がとんでいく 江東区立枝川小学校 小6 福田琉椋
太陽と北風まざる冬の朝 江東区立枝川小学校 小4 脇坂茉奈
秋風にふかれてはしる100m 江東区立扇橋小学校 小6 一原そよ花
サングラスしているような夕がただ 江東区立第一亀戸小学校 小3 古林紡季
耳たぶに話かけるよ秋の風 江東区立第四砂町小学校 小5 土谷颯太
もう一度旅人になる星月夜 江東区立東川小学校 小6 川島みいな
あきのそらすごくおおきいあおいそら 坂戸市立片柳小学校 小2 さわだりゅうせい
太ようは空にうかんだフライパン  日野市立南平小学校 小6 山本拓未
焼き芋を片手に語る幸福論 江東区立深川第八中学校 中3 中前ひなた
Tシャツで今年も過ごす案山子かな 柴田町立船迫中学校 中2 佐々木陽寛
十字路のミラーにうつる氷店 川越市立福原中学校 中2 山越歩実
なんの音ふうりんの音かぜの音 袋井市立周南中学校 中1 松井空汰
サッカーのボールけり上げいわし雲 大阪星光学院中学校 中1 濱田浩平

☆長谷川櫂選

【長谷川櫂賞】
たいふうの目の上とんでおきなわへ 江東区立越中島小学校 小2 ふじいゆうり
【特選】
春服はからだいっぱい花がさく  横浜市立桜台小学校 小4 堀本彩寧
ふりだしにもどればいいな夏休み 京都女子大学付属小学校 小3 河村万葉
宿題を敵にまわして夏休み 江東区立数矢小学校 小5 平野陽菜
夏休みランドセルたちはたいくつだ 江東区立平久小学校 小4 穂積佑香
【入選】
雪だるまこまったかおでとけていく  横浜市立桜台小学校 小4 上田咲奈
学校のうしろに冬がかくれてる 我孫子市立新木小学校 小4 長井大弥
カマキリがとこやをしている雲の上 我孫子市立新木小学校 小3 福田悠真
どんぐりがべんきょう中にわらったよ 江東区立深川小学校 小4 小柳美結
レントゲン種がぎっしりヘチマかな 江東区立八名川小学校 小4 外岡朋也
雪の山一とうのくまがかおだす日 江東区立豊洲西小学校 小3 中田芽佳
みつけたよ一人ぼっちのどんぐりを 江東区立豊洲北小学校 小4 谷口碧海
凍蝶も海王星も動かない 沖縄県立球陽中学校 中3 稲福政俊
マフラーでくやしなみだをかくしてる 仙台市立郡山中学校 中1  藤本倖寧
ユニフォーム二度と戻らぬ夏の日々 長崎市立滑石中学校 中3 川口詩
ブザーの音私の夏が終わる音 柏市立麗澤中学校 中3 小杉青空
新米やたいてあふれるはひふへほ 八王子市立みなみ野中学校 中3 上野聡士
ラグビー部星降る夜もスクラム組む 八王子市立みなみ野中学校 中3 辻市真衣
一日が二十五時間蝸牛 八王子市立みなみ野中学校 中3 小亀輝
【佳作】
下敷きの上に筆箱秋の雨 我孫子市立新木小学校 小6 新井遥斗
ハンカチの休む間もない残暑かな 我孫子市立新木小学校 小5 北見圭
バッタとぶいっしょにとんでつかまえる 葛飾区立綾南小学校 小1 かとうさくたろう
三日月はよるになったらわらってる 葛飾区立綾南小学校 小2 中田花凛
さらさらとふりつもる雪ねむるまち 館林市立第八小学校 小3 久保田るな
雪だるま家に入れず見はり番 個人 個人 山﨑地恵
鱗雲空は大きな魚かな 江東区立越中島小学校 小5 吉村優乃
本当は青になりたいチューリップ 江東区立越中島小学校 小6 内木太雅
青空の中にくものす見つけたよ 江東区立越中島小学校 小2 中村りゅうせい
さわやかな最後の一周持久走 江東区立深川小学校 小6 新藤亜里咲
台風は世界を旅する旅行人 江東区立浅間堅川小学校 小4 朝倉優真
もう一度旅人になる星月夜 江東区立東川小学校 小6 川島みいな
あくびするそらがきれいなあきのあさ 江東区立八名川小学校 小1 植田涼斗
窓開けてとびこんできた春一番 江東区立有明小学校 小6 松林晃平
せみたちがにんじゃのようにかくれてる 鳥取市立美和小学校 小2 田中亜柚美
部屋の中こっそりのぞくすきま風 文京区本郷小学校 小6 大井咲奈
コンビニのお茶がキンキン夏の空 江戸川区立篠崎中学校 中3 市来雅道
口いっぱい栗ほおばってリスの顔 江東区立深川第七中学校 中2 水口夏音
水あそびとびこみたいな青い空 袋井市立周南中学校 中1 伊奈瑞姫
竹の子はいつも明日へのびている 長島町立平尾中学校 中2 中村京佳

☆正木ゆう子選

【正木ゆう子賞】
うんがいいゆきのけっしょうてにおちる 江東区立第四砂町小学校 小2 髙橋春直
【特選】
下敷きの上に筆箱秋の雨 我孫子市立新木小学校 小6 新井遥斗
朝もやを角でかき分け甲虫 お茶の水女子大学付属中学校 中1  忍足佳穂莉
席替えで窓閉め係春を待つ 静岡市立賎機中学校  中2 岡一芽
ふりむいて一言語る花火かな 川越市立福原中学校 中2 吉田優弥
【入選】
熱が出て宿で一人の夏合宿   阿部七海
たいふうの目の上とんでおきなわへ 江東区立越中島小学校 小2 ふじいゆうり
お風呂場の通気孔から虫の声 江東区立第五大島小学校 小6 青木奈々恵
学芸会息を殺して待機する 江東区立平久小学校 小4 白瀬広也
ふぐすごいまわりを針が守ってる 鳥取市立鹿野学園 小3 宮本虎粋
秋の海なみといっしょに貝ながれ 鳥取市立美和小学校 小2 中野蒼真
たけのこはふるいそうこをつきやぶる 土佐市立高岡第一小学校 小3 森心平
金色のゆうやけ空がしずみそう 福岡雙葉小学校 小2 五島姫愛
秋刀魚漁銀のうろこをまきちらす 星光学院中学校 中1 川名一成
自転車のギア軽くして四月かな 川越市立福原中学校 中2 渕名萌永
天空に城ありそうな夏の雲 袋井市立周南中学校 中1 斎藤天
新米の香り君から少しする 八王子市立みなみ野中学校 中3 藤井俊輔
【佳作】
くつひもをむすぶゆびさき秋の空 我孫子市立新木小学校 小4 若山虹那
ありさんはすみれのたねをはこぶんだ 江戸川区立北小岩小学校 小2 丸山雄駕
青空の中にくものす見つけたよ 江東区立越中島小学校 小2 中村りゅうせい
本当は青になりたいチューリップ 江東区立越中島小学校 小6 内木太雅
冬木立ビニール袋がひっかかる 江東区立扇橋小学校 小5 石倉東悟
だんごむしありにおそわれきぜつした 江東区立浅間堅川小学校 小1 桐生倖成
りくがめがみちをあるくよあきびより 江東区立第一亀戸小学校 小2 中原聖人
チラチラとおりてきそうな冬の星 江東区立第四砂町小学校 小2 宮内朱里
七五三いもうとなりにしゃしんとる 江東区立第四砂町小学校 小2 岡田芽依
さつまいもどこかにつながるちかめいろ 江東区立第四大島小学校 小1 奈良颯恭
花しょうぶがのように見えるとびそうだ 江東区立第二亀戸小学校 小3 田中龍一
十月や運河のにおいが通学路 江東区立豊洲北小学校 小6 石川航
ほしづきよながれぼしっていしなんだ 江東区立豊洲北小学校 小1 原悠介
やまかがしかえるのどくをためこむよ 坂戸市立片柳小学校 小2 新井絢心
あきあかねをとんだままつかまえたよ 昭島市立東小学校 小1 ありえこうしろう
散紅葉踏むお姫さまのように踏む 大分市立明治小学校 小5 首藤晴香
秋の暮うすむらさきの鳥の群れ 柴田町立船迫中学校 中2 村上愛珠
フルート吹くくちびる感じる冬の朝 静岡市立賎機中学校  中2 靭矢悠斗
たくましく咲いてきらわれ杉の花 袋井市立周南中学校 中1 村松悠希
骨をとる手間も楽しむ秋刀魚かな 八王子市立みなみ野中学校 中3 金子愛里

☆日本学校俳句研究会が選ぶ三〇句

みかづきはそらにのぼったぼくのふね 我孫子市立新木小学校 小1 ささきゆうま
城ひとつ入道雲をつきぬける 我孫子市立新木小学校 小4 石井雅人
くつひもをほどいた後のくりご飯 我孫子市立新木小学校 小4 内山想和
おにぎりを三つ作って芋煮会 我孫子市立新木小学校 小6 浅井晃太郎
秋はよるになるのがはやい家にかえる 江戸川区立東小松川小学校 小2 神保奏多
けんかしてせなかあわせのかきごおり 江東区立元加賀小学校 小1 大嶋莉都
宿題を敵にまわして夏休み 江東区立数矢小学校 小5 平野陽菜
十五夜のとくとうせきのかんらんしゃ 江東区立扇橋小学校 小3 鈴木友惟
お正月キレイなことばでごあいさつ 江東区立東川小学校 小3 石井緒実
シーサーがあついあついとさけんでる 江東区立八名川小学校 小3 高瀬琴
グランドの朝練見ているゆりかもめ 江東区立豊洲北小学校 小6 小川慎之亮
卒業の黒板いっぱい落書きす 大分市立明治小学校 小5 森田隆嗣
しりもちをついてスケートすべり出す 大分市立明治小学校 小5 南心幸
ずわい蟹どんと居座るなべの中 大分市立明治小学校 小5 阿部さくら
たけのこはふるいそうこをつきやぶる 土佐市立高岡第一小学校 小3 森心平
制服を脱いで置き去り小春かな お茶の水女子大学付属中学校 中1  井上誉庸
朝もやを角でかき分け甲虫 お茶の水女子大学付属中学校 中1  忍足佳穂莉
ゴーグルをとってパンダを笑い合う 江戸川区立篠崎中学校 中3 篠川碧維
真夜中にぷかぷか柚子が入浴中 江東区立東陽中学校 中1 綿野ゆめ乃
思いきり生きているよと叫ぶ蝉 黒川郡大和町立大和中学校 中1 成田智
秋刀魚漁銀のうろこをまきちらす 星光学院中学校 中1 川名一成
秋風にまぎれて行きたい遊園地 静岡市立賎機中学校  中2 馬場さくら
自転車のギア軽くして四月かな 川越市立福原中学校 中2 渕名萌永
空っ風きらいだけれどなんか好き 台東区立駒形中学校 中2 伊藤摩耶
山笑う始めに戻る物語 台東区立駒形中学校 中2 佐々木雷希
夏草やライバルはいつでも自分 八王子市立みなみ野中学校 中3 大沼結貴
春立つ日朝から目玉焼き双子 八王子市立みなみ野中学校 中3 藤本梨花
新米やたいてあふれるはひふへほ 八王子市立みなみ野中学校 中3 上野聡士
一日が二十五時間蝸牛 八王子市立みなみ野中学校 中3 子亀輝
虹かかるここが噂の出入口 八王子市立みなみ野中学校 中3 柳澤伊吹

恋の俳句大賞(2018年後期)該当作なし

きごさいBASE 投稿日:2019年2月14日 作成者: dvx223272019年2月15日

恋の俳句大賞、今回は該当作がありませんでした。投句総数983句。すでに2019年後期の応募を受け付けています。ふるってご応募ください。

【選者のコメント】
今回、いわば虚にいて虚を弄ぶだけの句が多くありました。恋の虚にいて恋の実に遊んでください。(長谷川櫂)

☆趙栄順 選
【特選】
また誰か恋に落ちたる朧かな    川辺酸模
春の風きみの瞳の中のぼく     青沼尾燈子
何度でも恋する庭に赤い薔薇    堤 善宏
子規の忌や恋も野球も赤が好き   中原壱朋
雪つぶて心変わりへ飛んでゆけ   小島寿々
【入選】
記念日はケーキの苺半分こ     いちろう
春風が味方しているプロポーズ   光畑勝弘
鞦韆をおもいきり漕ぐ恋かしら   瀧澤久子
秋晴れやサンドイツチをほめらるる 佐々木健一
白息の二つ重なる観覧車      川辺酸模
訪ね来よ風船葛揺れやまず     佐々木健一
また恋のスタートライン日記買う  小島寿々
春ショールずつとあなたと歩きたく 永井和子
着ぶくれて君の隣に割り込みぬ   上田雅子
君待ちて港の如し月の舟      鹿沼湖

☆長谷川櫂 選
【特選】
恋人の前で弾けるしゃぼん玉    光畑勝弘
@弾けよ
無花果や大人の恋の難しさ     いちろう
@難しさ、では。
君はもう振り返らない青き雪    小島寿々
@青き、が無理。
恋心焼いて半熟寒卵        ぐ
嘘をつく君のくちびる花薊     岩田満枝
【入選】
三日ほど妻のをらざる炬燵かな   タカシ
恋の火をおへそにひめておんこの実 佐々木健一
クリスマスイブ初めて入る君の部屋 加々美 登
君の髪すれすれにとぶ草の絮    佐々木健一
まだ少し一緒に居たい晩年の春   田島千鶴子
着ぶくれて君の隣に割り込みぬ   上田雅子
君だけが輝いてをり冬景色     小島寿々
二両目の二つ目のドア春を待つ   矢作輝

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『花のテラスで』
福島光加
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