【解説】
夏の出水によって被害を受けた人を見舞うこと。手紙や電話で激励したり、実際に手伝いに出向いて見舞ったりする。
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冷蔵庫(れいぞうこ/れいざうこ) 三夏
【子季語】
氷冷蔵庫/電気冷蔵庫/ガス冷蔵庫
【解説】
食品や飲料を冷しておくためのボックス型の器。今では西瓜など丸ごと冷せるほど大型化している。
鵲の巣(かささぎのす) 三春
【解説】
鵲の営巣期は二、三月頃で、高い木の上に木の枝などを積み重ねて径一メートルほどの球形の巣をつくる。側面に出入口があり、高さは地上四~二十メートル。七、八メートルであることが多い。電柱などにつくることもある。三、四月頃に産卵、一回に五~八個の卵を産む。
【科学的見解】
カササギは、カラス科の鳥類で、九州佐賀平野を中心に留鳥として生息している。近年では、長野県や北海道でも目撃や繁殖等が確認されている。本種は、主に市街地や集落近くで生活し、木の実のほかに、畑等で小動物も捕食する。巣は、樹上の大枝や電柱上部に枯れ枝を積み重ねて作り、主に雄が巣材を運び、雌が巣を整えるようである。巣の材料は、主に樹木の枯れ枝が利用されているが、市街地に近いところで営巣するせいかハンガー等の人工物も一部利用される。産卵期は二月から五月で、五個から六個程度産卵する。(藤吉正明記)
榎の花(えのきのはな) 初夏
【解説】
高さ二十メートルになるニレ科の落葉高木。葉と同時に四月ごろ、葉の根元に小さく、目立たない雄花がかたまって咲き、その上部に雌花がつく。果実は甘く、だいだい色。
【科学的見解】
榎(エノキ)は、本州から九州までの山野に広く分布する落葉高木である。果実は、ムクドリなどの鳥に好まれるため、鳥が止まる大木や電信柱付近には、芽生え(実生)がたくさん見られる。また、葉は多くの昆虫の食樹となっており、日本の国蝶であるオオムラサキの幼虫もこの木の葉を食べて成長する。(藤吉正明記)
【例句】
懸巣鳴いて榎の花をこぼしけり
大谷句仏「我は我」
火恋し(ひこいし/ひこひし)晩秋
【子季語】
炭火恋し/炉火恋し/火鉢欲し/炬燵欲し
【解説】
火の気が恋しくなること。秋の彼岸を過ぎた頃から朝晩は冷え冷えとし始める。炬燵を立てるとまでは行かないとしても、身辺に小さな火桶や電気ストーブなどがほしくなる。
竈猫(かまどねこ)三冬
【子季語】
かじけ猫/灰猫/へっつい猫/炬燵猫
【解説】
猫は寒さに弱く、冬になると炬燵の上など暖かいところにじっとしていることが多い。各家庭に竈があったころ、火の落ちた竈の中に入って灰だらけになっていた猫をこう呼ぶ。今は電気釜の上に乗って温まっている猫もいる。
【例句】
薄目あけ人嫌ひなり炬燵猫
松本たかし「火明」
乗初(のりぞめ) 新年
【子季語】
初乗/初飛行/初電車/初自動車/初車/初渡舟/橇乗始/橇乗初
【解説】
新年になって初めて乗り物に乗ること。電車、自動車、飛行機など。その目的は初詣であったり、年始回りであったり、仕事始めであったりさまざまである。
登山(とざん) 晩夏
【子季語】
山登り/登山宿/登山小屋/山小屋/登山口/登山杖/登山笠/登山馬/登山電車/登山地図/ザイル/寝袋
【解説】
山に登ることをいう。山は崇拝や信仰の対象であり、昔はもっぱらそのための登山であった。現在はスポーツや趣味としての登山が主流である。四季を通じて登山は行なわれるが、各地で山開きが行なわれる夏が本格的なシーズンである。
編笠(あみがさ) 三夏
【子季語】
台笠/菅笠/藺笠/檜笠/熊谷笠/網代笠/市女笠
【解説】
竹の皮や麦藁などを編んだかぶりもの。夏の強い日差しを避けるためのもの。電車やバスなどなかった時代の外出は長時間に及ぶことも多く、笠は必需品であった。
【例句】
菅笠に筑摩祭はなりにけり
許六「正風彦根躰」
編笠や人に知られし面魂
石井露月「露月句集」
あみ笠や彦根の城は眉の上
島田五空「裘」