飯匙倩(はぶ) 三夏
【子季語】
ひめはぶ
【解説】
奄美大島や沖縄周辺の島に棲息する猛毒の蛇。体長一~一・八メ ートルくらい。夜行性でネズミや小鳥、トカゲ等を食べる。人を 襲う事もあり咬症の被害もある。
【科学的見解】
飯匙倩は、奄美諸島と沖縄諸島に生息するクサリヘビ科の爬虫類で、標準和名はハブであるが、別名としてホンハブと呼ばれることもある。ハブは、南西諸島の代表的な毒蛇であり、体長は二メートルを超える場合がある。昼間も行動する場合があるが、基本的には夜行性であり、森林内やその周辺の田畑・茂み等でネズミ類や鳥類、カエル類等を捕食する。産卵は七月から八月であり三個から十五個程度産み付ける。本種の生息地は亜熱帯であるため、基本的には冬眠はしないようであるが、十二月から二月の低温期には動きが鈍くなるとのことである。近縁の種としては、八重山諸島に分布するサキシマハブ、沖縄島に移入・定着した外来種であるタイワンハブ、トカラ列島の小宝島と宝島に分布するトカラハブが知られている。(藤吉正明記)
